積木製作、VR専用トレーニングプラットフォーム「CoreBasis」の提供を開始

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2023/01/29 12:00

 最高品質の3D データと情報をつないだxRソリューションを展開する積木製作は、VR専用のe-ラーニングプラットフォーム「CoreBasis」を開発、提供を開始した。

 CoreBasisは内製、外注問わず自社開発のVRアプリケーションを配布することができる新しいサービス。ユーザーはブラウザで管理サイトを使用し、開発したコンテンツの確認、配布設定、履歴の閲覧などを実施する。付属のパソコンアプリ「ContentsManager」を使用すればクラウドからいつでも更新内容をダウンロード、VRヘッドセットにインストールすることができる。

開発経緯

 現状企業がXRトレーニングを導入する場合、外注による開発か既存サービス導入の2点が選択肢となる。外注による開発は費用が高額になり限られた企業、限られた用途でしか導入することができないというのが実情となっている。また、既存サービスは自分たちの狙ったことができず、カスタマイズも難しいということが起こりがちだという。

 第三の選択肢として、企業のコンテンツ内製化があるが、UnityやUnrealEngineの普及により、企業がこれらのソフトウェアを活用してコンテンツの内製化に乗り出している。

 同社ではこのような要望に応えるために、技術コンサルティングサービスを展開。UnityやUnrealEngineの技術を顧客に提供し、活用してもらうことで、XRの普及に努めている。

 このようなサービスと連動しているのが、今回リリースされたCoreBasisである。CoreBasisを使用すれば内製化したコンテンツを、クラウドプラットフォームを使用して社員に配布することで教育に活かすことができる。履歴を取得し教育内容の分析も可能。より身近にXR教育を活用することができる。

CoreBasisの特徴

  • 自社制作のアプリケーションを複数のVRヘッドセットに配信
  • 各拠点、VRデバイス、社員等、カテゴリー分けした体験履歴を閲覧、管理…体験時間、回数、スコアなどの履歴を専用管理ウェブサイト上で確認することが可能。
  • 各社員専用サイトから体験したコンテンツの履歴、教育内容を閲覧…スコアなどの閲覧や、コンテンツごとに用意された教材を社員が個人専用ページから確認し、VR体験前、体験後の教育をフォローすることが可能。
  • 「安全体感VRトレーニング」を統合…300社を超える導入実績を誇る「安全体感VRトレーニング」のプラットフォームとしても使用できるので、自社開発アプリケーションと併せて一括管理が可能。
ブラウザ管理サイト コンテンツや履歴の管理、閲覧等が可能に
ブラウザ管理サイト。コンテンツや履歴の管理、閲覧などが可能に。

CoreBasisが提供するエコシステムとは

教材作成、体験、分析、更新といった継続性のある循環システムを構築

CoreBasisを中心に据えながら、内製化することができない高度な開発は同社が受託開発を行う。このように開発したアプリケーションは内製アプリケーションと同様、プラットフォームにアップ、配布することができる。また、技術コンサルティングを活用すれば、初めてUnityやUnrealEngineを使用するユーザーでも自社所有のBIMやそのほかの3DCAD、点群データといった3Dデータを使用することで容易に教育VRコンテンツを開発することができる。現在開発中のVR教育アプリ作成ツール(2023年内提供開始)を使用すればさらに容易にコンテンツを内製化することができるようになる。

今後の展開

 同社は今後、年内リリース予定のVR教育アプリ作成ツールを発展させ、多くの3Dデータに対応できるよう開発を進め、建設、製造業を始めとした多くの企業が利用できるプラットフォームを目指していく。