アイディア創出につかえるAIの可能性とは

アイディア創出につかえるAIの可能性とは
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 本連載のテーマは、ビジネスシーンに大きなインパクトを与えているAIとデザイナーのコラボレーション。デザイナーとして活躍する小木曽槙一さんが、AIとデザインの可能性を探るべく、実務に活かすことができる技術やツールを選定し、それらを検証していきます。今回は「アイディア創出に活用できるAI」について解説します。

 初回の記事公開からおよそ1ヵ月半が経過していますが、テクノロジー系のニュース記事はあいかわらずAI一色な状態が続いていますね。

 大小含めて界隈は盛りあがっていますが、どれが本当に“使える”サービスであるかは使ってみないとわからないですし、1つひとつ調べていくのは骨が折れますよね。この連載ではそんな状態の助けになるよう、私が実際に活用しながら、どんなサービスが“使える”のか、どのようなテクニックがあるのかなどを、おもにデザイン(とくにプロダクトデザイン)にフォーカスして紹介していきます。

 今回は「アイディエーション・調査」というテーマで執筆していますが、すでに初期構想の壁打ち、アイディアをChatGPTで壁打ちしている人は多いかもしれません。

 そもそも「アイディエーション」とは、新たなアイディアやソリューションを生み出すプロセスのことを指します。その目的はユニークで実行可能な解決策を見つけることです。ちなみに、単一かつ特定のアイディア創出は、現段階でもかなり精度の高い提案をしてくれます(プロンプト次第ではありますが)。執筆記事の構成や内容などは、出力例としてわかりやすいでしょう。

 ではプロダクトデザインにおけるアイディエーションを、AIはどのようにサポートできるのでしょうか。

プロダクトデザインにおけるアイディエーション

 そもそもプロダクトデザイナーは普段どのようにアイディアを具体化し、成果物につなげているのかを整理してみます。まず、自分のこれまでのアイディエーションのフローを分解してみることにしました。ざっとこんな感じでしょうか。

1.事前準備

  • a.市場調査
  • b.競合調査
  • c.ユーザーヒアリング

2.課題・仮説定義

  • a.事前準備をもとに課題や仮説の定義

3.機能要件の定義や具体化

  • a.必要な機能要件の定義
  • b.プロトタイプの作成

4.課題仮説の検証

  • a.ユーザーインタビュー

5.検証結果の評価

  • a.結果の振り返りや評価
  • b.再検証の検討

 私自身、ある程度予測しうる答えを持ってはいますが、このステップのうち「AIが得意・不得意な領域は何か」を直接ChatGPTに質問してみることにしました。結果は次のとおりです。

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