めちゃコミックのアムタス、韓国スタートアップ企業と資本業務提携 ファンコミュニティ市場の事業探索推進

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2024/01/26 15:00

 インフォコムの連結子会社で、電子コミック配信サービス「めちゃコミック」を提供するアムタスは、韓国の縦読み漫画Webtoon作家のファンコミュニティ・プラットフォーム「SHOULDER(ショルダー)」を運営する韓国のスタートアップ企業「ビーラプト(以下、BeRapt社)」と資本・業務提携契約を締結した。

背景

 近年のSNSの発達などにより、消費者とクリエイターとの距離が近づき、両者が直接コミュニケーションを取るなかでコンテンツやサービスなどの提供を行う「クリエイターエコノミー」と呼ばれる経済活動が活発化している。この経済圏の市場規模は、国内で1.65兆円(2022年、前年比21.9%増)、グローバルで15.1兆円(2021年)と推計されており、クリエイターは自身のファンコミュニティを形成するなどし、消費者と直接ビジネスを行う動きが高まっている。

 BeRapt社は、2023年6月から、Webtoon分野に特化したファンコミュニティ・プラットフォーム「SHOULDER」を運営。「SHOULDER」は、ユーザが、好きな作家の設けるファンページを定期購読したり、投げ銭を行うことで、作家の後援を行いながら、投稿される限定コンテンツを楽しんだり作家と直接コミュニケーションを取ったりすることが可能なサービス。サービス開始から5ヵ月で登録作家数は1,300人、登録ユーザ数は50,000人を超え、利用者数は急速に増加している。

 アムタスは、国内外における電子コミック配信事業のさらなる成長と事業領域の拡大を図っている。今回の資本業務提携は、グローバルで市場成長中のWebtoonと連動して成長が見込まれるファンコミュニティビジネスの事業探索を行うことを目的としている。

概要

 今回、アムタスは、BeRapt 社の第三者割当増資を引き受け、アムタスの連結子会社であり韓国で電子コミック配信サービスを運営するピーナトゥーン(以下、Peanutoon)と、BeRapt社の三者間で業務提携契約を締結した。まずは、韓国国内におけるPeanutoonとBeRapt社の協業により、Webtoon 配信サービスとWebtoon作家のファンコミュニティ・プラットフォームの連携など、作家への新たな収益機会の提供やファンのエンゲージメント強化に向け取り組む。

今後の展開

 インフォコムは中期経営計画(2023~2025 年度)にて、基本方針のひとつに「成長の追求」を掲げ、重点事業のひとつである「電子コミック」について事業領域の拡大を図っている。今回の BeRapt社との資本・業務提携を通じて、日本・北米を含むグローバルファンコミュニティ市場への展開を目指す。