DNP、「XRコミュニケーション事業の未来」を考えるプロジェクトをArs Electronicaと開始

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2024/09/05 14:00

 大日本印刷(以下、DNP)は、オーストリアのリンツに拠点を置くクリエイティブ機関「Electronica(アルスエレクトロニカ)」の技術・研究開発(R&D)部門「Ars Electronica Futurelab」と、「XRコミュニケーション事業の未来」をテーマに新たなサービスを創出するプロジェクトを開始する。

 このプロジェクトでは、アート思考を取り入れ、XR技術を活用した事業モデルの探究や、新しい価値を提供するサービスの開発を進める。その初めての取り組みとして、2024年9月にリンツで開催するメディア・アートの祭典「Ars Electronica Festival 2024」で、来場者や専門家とともに未来社会について意見交換するプログラムを開催。両者は同プログラムで集約する社会的な視点に基づき、XRコミュニケーション関連のプロトタイプを開発していく。

「Ars Electronica Futurelab」について

 Ars Electronicaはリンツを拠点に40年にわたって活動するクリエイティブ機関。Ars Electronica Futurelabは、同機関のR&D部門として1996年にスタートし、アーティストや科学者からなる国際的・学際的なチームが、「未来」について研究している。

 AI、ロボット、建築、インタラクティブ技術、新しい美学など、最先端の研究を幅広く進め、その成果へのアクセスを可能にして、社会的な意味やインパクトについて議論を深める活動を展開している。

「Ars Electronica Festival 2024」概要

 Ars Electronica Festivalは、1979年に電子音楽の祭典として始まった世界的なメディア・アートの祭典で、2023年は約9万人が来場した。アートとテクノロジーと社会をつなぐ出会いの場として、毎年、世界中から参加者が集まり、展示、カンファレンス、パフォーマンスを実施する。本年は、9月4日(水)~8日(日)にリンツで「HOPE who will turn the tide」をテーマとして開催する。

今後の展開

 DNPはArs Electronica Futurelabと取り組む「XRコミュニケーション事業の未来」を考えるプロジェクトを通じて、XR技術を活用したコミュニケーションがあたりまえになった未来を想定し、XR技術が産業・社会に与える影響や社会的な視点を踏まえ、グローバルな視点でサービスを開発していく。