ピクシブ、コンビニのマルチコピー機でクリエイターのプリント商品を購入できる「FANBOXプリント」開始

  • X
  • Facebook
  • note
  • hatena
  • Pocket
2024/09/06 07:00

 ピクシブが運営するクリエイター支援サービス「pixivFANBOX」は、全国のコンビニエンスストア約3万2千店舗(ローソン、ファミリーマート、ミニストップ)に設置してあるシャープ製マルチコピー機にて、クリエイターのプリント商品を購入できる新サービス「FANBOXプリント」をリリースする。

 FANBOXプリントは「pixivFANBOX」に登録されたクリエイター作品を購入できるコンテンツプリントサービス。ファンがクリエイターのコンテンツをプリントすると、印刷代金の30%がクリエイターに還元され、創作活動の支援につながる。

 これまでプリント商品の有料販売は、コンテンツプロバイダーから声がけされた版権作品やVtuberなど一部のクリエイターのみ可能であったが、FANBOXプリントを使うことで、販売数に応じた印刷代金の30%をクリエイター自身も受け取ることができる仕組みが実現する。

FANBOXプリントリリースの背景

 創作した作品を商品にして手軽にファンに届けられる、クリエイター活動の支援をしたい、グッズ制作の第一歩として利用してほしい、そんな思いからFANBOXプリントというサービスは生まれた。

 従来のサービスであるネットワークプリントは、パソコンやスマホを使って文章や画像をアップロードし、シャープ製マルチコピー機で印刷ができるサービス。プリント番号さえ知っていれば印刷ができるため、ファンサービスの一環として利用しているクリエイターも多いが、多く印刷されてもクリエイターに還元される仕組みはなかった。

 そこでpixivFANBOXは、プリント商品によるクリエイターへの還元を目的とした応援型コンビニプリントキャンペーンをこれまでに複数回実施し、合計22名のクリエイターの作品を販売、累計約3万名のファンが購入した。キャンペーン開催時にはSNS上でクリエイターとファンがプリント商品をきっかけに交流する姿が多く見られ、ECでのグッズ購入とは異なるコミュニケーションが生まれていた。こういった反響を受けて、期間限定のキャンペーンとしてではなく、クリエイターが日常的に使うことができる新たなプリントサービスの展開を決定した。

FANBOXプリントの今後の展開

 海外のマルチコピー機やコンテンツプロバイダーとも連携し、日本にいながら海外でプリント商品を販売できる仕組みを構築する。また、版権元の許諾を得たうえで、二次創作プリント商品や、シール紙やポストカードなどラインナップの拡大を行っていく。将来的には、どんなクリエイターでもいつでも気軽にコンビニエンスストアで自分の作品を販売でき、ファンはどこでも好きなクリエイターのプリント商品を購入し支援できる世界を目指す。

 グッズ制作の第一歩として、FANBOXプリントが多くのクリエイターに気軽に利用されるサービスへ成長していきたいとの考え。今後もFANBOXプリントは、クリエイターやファンの日常を豊かにする機能の提供や、企画を実施していく。

販売開始クリエイターについて

 現在FANBOXプリントは、一部である約100名のクリエイターのみがプリント商品の販売ができる先行利用期間となる。FANBOXを利用している全クリエイターがプリント商品販売可能となる正式リリースは、2024年12月ごろを予定。