課題3:デザインレビューの反応が薄い
リモート環境でデザインをレビューしてもらっていたときは、出社時と比べて反応やフィードバックが少なくなっていました。その原因はいくつか考えられるのですが、オフィスにいるときと同様のやりかたでは改善が難しいため、リモート環境にあわせた対策をとりました。
対策1:共有画面を見やすくする
リモート会議でデザインレビューを行うとき、デザイナーは大きなセカンドモニターで画面を共有することが多いと思いますが、レビューする人はラップトップなどの小さい画面で見ていることもあります。画面を共有する際は以下を意識して行うと小さな画面でも見やすくなるためオススメです。
- レビュー対象の画面をなるべく大きく映す
- 見て欲しいポイントは拡大して映す
- FigmaのUIを非表示にする
大きく表示することは基本ですが、忘れがちなのはFigmaのUIを非表示にすることです。FigmaのUIは表示領域を圧迫するため、非表示にして見せたい画面を大きく表示します。(UI非表示/表示のショートは「Mac:⌘ + \」「Windows:Ctrl + \」)
対策2:レビュー観点をドキュメントにまとめる
リモート環境でデザインレビューをしてもらうときに、レビュー対象となるFigma上のデザインと口頭の説明だけで行おうとすると、レビューする人が何を確認すれば良いかわからず、フィードバックを出しづらくなってしまいます。
また、レビューすべき点がわかりづらいと重要ではない部分での議論が白熱してしまい、肝心なポイントが抜けて落ちてしまうこともあります。このような事態にならないためにも、レビュー観点をドキュメントにまとめて、何を確認すべきなのかを明確にしましょう。その際に意識すべき点は、次のとおりです。
- レビュー対象の概要
- レビュー時にとくに確認してほしいポイント
- レビュー時にはスルーしてほしいポイント
このドキュメントをFigmaでまとめるとFigma全体が見づらくなってしまうため、Notionなどのドキュメント用のツールで作成し、Figmaにはそのリンクを掲載するだけにしておくと良いでしょう。
また、ちょっとしたデザインの確認を1対1で行うときにドキュメントを作成すると手間がかかりすぎてしまうため、ドキュメントは状況に応じて適宜用意します。
対策3:説明する内容に合わせてレビューの仕方を調整する
レビュー対象の内容やレビューする人によっては、レビュー用のドキュメントとFigma上のUIデザインを用意するだけでは要点が理解しづらいことがあります。
そのような場合は、Figma Slideなどで説明資料を用意しプレゼン形式でデザインの説明をすると、良いフィードバックが得られたり、コミュニケーションがスムーズに進むことがあります。
このように、リモート環境でFigma/FigJamを用いたデザインレビューをするときにあまり良い反応が得られないときは、レビューする人にとってわかりづらく、見づらい内容になってないかを確認することも大切です。