課題4:身振り、手振りでは“動き”をうまく伝えられない
リモート環境では、画面デザインのみで実際の動きなどを伝えづらいことがあると思います。
出社していたときを振り返ってみると、参考になるプロダクトを見せつつ、身振り手振りで説明することが多かったという人もいるのではないでしょうか。しかし、リモート環境になると、このようなコミュニケーションがとりにくくなり、細かな画面の動きを伝えることも難しくなりました。
もちろん、Adobe Aftter Effectsなどのツールでアニメーションを作成し動きを説明することもできます。しかし、工数がかかってしまうのと、画面上で操作できないなどの理由から、実装されて初めて課題点に気づくなど効率の悪さが課題でもありました。そこで講じたのが、次の対策です。
対策:Figmaのプロトタイプでモックアップを作る
この課題に対するアプローチとしては、Figmaのプロトタイプを利用すると良いでしょう。プロトタイプ機能の良い点は動きを伝えられるだけではなく、実際に触ってもらえるため、完成イメージの解像度があがり、触らないと気づきにくいような問題も見つけやすくなることです。
また、せっかくプロトタイプを作っても触ってもらえないことがあるため、プロトタイプで動かしている様子を撮影し、その動画をレビューの議事録に添付することもオススメです。
Figmaのプロトタイプはあくまで中間の成果物なので、作りこみすぎると時間を浪費してしまうので注意が必要です。(プロトタイプづくりは楽しいので、つい没頭してしまう気持ちはわかります)
大切なのは、コミュニケーションの課題を把握すること
Figma/FigJamのコミュニケーションについての課題と対策をいくつか紹介してきましたが、対策はあくまで一例ですので、皆さんのチームに取り入れる場合には、適宜調整してみてください。
本記事で紹介した課題と対策は、Figma/Figjamでのコミュニケーションを劇的に改善するようなことではないかもしれませんが、このような対策の積み重ねが、Figma/FigJamのコミュニケーションしやすさ、効率化につながると考えています。
私自身、Figma/FigJamのコミュニケーションでまだ上手くいっていないことがたくさんあるので、コミュニケーションの課題を日々把握し対策し続けることがもっとも重要だと考えています。
最後に、そのような課題や対策を発見するためのポイントをまとめてみました。ぜひ参考にしていただけるとうれしいです。
チームメンバーからフィードバックをもらう
チームメンバーにFigma/FigJamに関して困りごとがないか聞いてみると良いでしょう。少し困っているといった程度だとわざわざ声をあげないことも多いので、声をかけて初めて課題点を教えてもらえることがよくあります。とくに新しいメンバーは従来のやりかたを把握していないので、これまで見過ごされていた点も指摘してくれたりと、新たな改善点を発見するチャンスです。
最新情報をキャッチアップする
Figmaのリリースノートや、ほかの人の工夫を知ることで、新たな課題と対策を把握するきっかけになります。とくにFigmaはアノテーションなど、コミュニケーションをよりしやすくするための機能を頻繁にリリースされているため、Figmaの新機能を追うことがコミュニケーションの改善にもつながりやすいです。
自分なりの改善方法を試してみる
Figna/FigJamを用いたコミュニケーションで上手くいかないことがあれば、自分なりの改善方法を考えて試してみることも大切です。試して効果があったときはチームメンバーにも横展開し、チームみんなで使えるようにすることで、チームの生産性向上にもつながるでしょう。