Asana, Inc. (以下、Asana) の日本法人・アサナジャパンは、コーディングなしでワークフローの設計およびAIエージェントの実装、ならびに既存のAsana環境への直接展開を可能にするノーコードビルダー、「Asana AI Studio」 を発表した。
AsanaのAIエージェントはチームメイトのようにチームと直接連携する。このエージェントは雑多な作業を引き受け、プロジェクトのコーディネーションおよび受け入れ段階から、計画、実行、報告に至る重要な業務ワークフローのオーケストレーションの実行を可能にする。AI を活用した先進的なワークフロー(スマートワークフロー)は、組織内でのすべての作業の文脈および時系列での経緯 (誰が、どの仕事をいつまでに、どのように、どのような理由でしているのか)を捉えるAsanaの Work Graph によって実現されている。
Asana AI Studioのベータプログラムでは、これまでマーケティング、経営、IT、人事および研究開発部門の多数のチームにおいて、部門間を横断する数多くのユースケースにおけるスマートワークフローを構築できることを体感している。その例は次のとおり。
マーケティング担当者は、編集作業、キャンペーン計画、クリエイティブ制作などのアウトプットを加速するために、AIを使って以下のことが行えるようになる。
- 業務受付:プロジェクトのリクエストを優先順位付けし、チームの重点分野に関連する情報を盛り込むように作業リクエストを書き直し、構成する
- 計画:プロジェクト作業に必要な情報を収集するための調査を実施し、成果物とスケジュールについて部門横断チームの足並みを揃えるための概要を作成する
- 実行:ブログ投稿やEメールなどのコンテンツの草案を作成し、レビューと承認を促進し、コンテンツを翻訳し、プロジェクト資産がブランドガイドラインを満たしていることを確認する
- 報告:作業をカテゴリー分けし、タグ付けすることで、リアルタイムの意思決定に役立つ、常に最新かつ一貫性のある正確な情報を報告できるようにする
オペレーション部門とIT部門は、戦略計画、業務受け入れ、および全社的なリソース管理の方法を改善するために、AI を使って以下のことが行えるようになる。
- 業務受付:業務範囲をレビューし、情報を収集して、IT要件に対して正確に優先順位付けを行う。戦略目標に従ってプロジェクトの優先順位を決定する
- 計画:過去の業務実績と計画にもとづいて、プロジェクト完了に必要な時間とリソースを見積もる
- 実行:プロジェクトの順序を提案し、期限までに確実に業務を完了させる。また、もっとも適した従業員に業務を割り当てる
- 報告:おもな学びを要約し、振り返りの対象となる領域を提案する
Enterpriseプラン および Enterprise+プラン 契約者向けのアーリーアクセスは10月22日より開始している。また、Advancedプランの年間契約者向けの対応も間もなく開始する予定。
Asana コラボレーティブワークマネジメント認定資格プログラムの日本語版を提供開始
現在Asanaでは、 Asana コラボレーティブワークマネジメント認定資格プログラムを提供しており、新たに「Asana AI スペシャリスト 」スキルバッジ(英語版)を提供することになった。このプログラムを通じて、顧客はビジネスを変革させるAI戦略を構築できるようになる。
さらに、Asana コラボレーティブワークマネジメント認定資格プログラムの日本語版として、Asana の基礎的なスキルを獲得し、証明できる「Asana 基礎」スキルバッジのためのセルフペースコース「Asana 基礎」を提供開始した。
「Asana 基礎」コースは、初心者から経験豊富な Asana ユーザーまで、幅広い人に役立つように設計されており、Asanaの必須スキルを有することを証明できる。
また、来年には、「Asana AI スペシャリスト」スキルバッジやワークフロースペシャリスト認定資格が日本語でも受講可能になり、より高度な学習の基礎となるスキルが身につく。タスク、プロジェクト、受信トレイ、マイタスクなどの機能の基本を固めながら、プロジェクト計画、チームコミュニケーション、個人の生産性に関するベストプラクティスを学ぶことができる。