ヤプリ、共感を呼ぶアプリ体験を実現する多彩な新機能を発表

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2024/10/31 11:00

 アプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」を提供するヤプリは、2024年10月10日(木)、11日(金)の2日間にわたりモバイルテクノロジーの最新動向を学ぶイベント「Yappli Summit 2024(ヤプリサミット)」を開催し、アプリプラットフォーム「Yappli」とノーコードCRM「Yappli CRM」で多数の新機能を発表した。

 創業11年目を迎えたアプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」は、850を超えるアプリ開発実績と累計2億のダウンロード数を突破した。また、2021年10月から提供を開始したノーコードCRM「Yappli CRM」も、外部連携を拡充させるなど着実に進化している。いずれの機能も、管理画面から簡単な設定で利用することが可能。

 このようなマルチプロダクトを推進しているヤプリが届ける、2024年のYappli Summitのテーマは「EMPATHY(共感)」であった。共感を生み出す顧客体験(CX)や従業員体験(EX)を向上させる新機能やサービスのアップデートは下記のとおり。(一部抜粋)

Yappliの新機能発表と最新アップデート

Block UI Updates

2022年に誕生した新しいアプリ基盤「Block UI(ブロックユーアイ)」は、「ブロック」と呼ばれるパーツを組み合わせることでフレキシブルかつ簡単にアプリを開発できる機能。Block UIの活用により、さらに柔軟なデザインが可能となり、今年も大きな進化を遂げた。

左上:Card Design Updates、右上:Display Setting、左下:抽選機能、右下:ヘルスケア機能
左上:Card Design Updates、右上:Display Setting、左下:抽選機能、右下:ヘルスケア機能
Block UIの主なアップデート
  • Card Design Updates(画像左上):画像とテキストを入稿することで、プロのデザイナーが手掛けたようなバナーが制作でき、多彩な表現を簡単に実現できる。
  • Layout Options:アイコンの色やデザインの変更、細かい配置の調整が可能でイメージどおりの表現をすることができる。ランキング画面を、画像を編集することなく作成可能。
  • Display Settinng(画像右上):参照元の記事に画像がない場合でも、あらかじめ代替画像を設定できるようになった。これによりレイアウトを崩さず、デザインの一貫性を維持できる。

Lottery(抽選機能)(画像左下)

抽選設定がCMSから簡単に設定できるようになった。結果の画面ではポイントやスタンプなどインセンティブ獲得のほか、当選した人のみが見られる特別なページの表示などさまざまな施策に活用が可能。

Step Tracking(ヘルスケア機能-歩数計)(画像右下)

スマートフォンで計測できる「歩数」をアプリ内に表示し、インセンティブを付与することができる。日常的に利用されるため、アプリ起動のきっかけになる。

Yappli Analyticsのアップデートとサービス連携

Yappli Analytics

Yappli Analyticsは、Yappliが独自で開発したアプリ分析ツール。アプリが起動された時間帯や曜日を確認できる「アクティブユーザー」、人気のあるコンテンツや、スクリーン名を検索して閲覧数を確認できる「スクリーン」、また、フォームの回答データやプッシュ通知の開封率も確認できる。

Yappli Analyticsのおもなアップデート
  • スタンプ台紙のユーザーの進捗状況の確認
  • クーポン・ニュース・ショップのお気に入り登録数の確認
  • OS、アプリバージョン毎のユニークユーザー数の確認

Yappli Analytics Benchmark

Yappliが持つ年間180億件以上の膨大なレコードデータと照らし合わせ、セッション数、PV数、オンボーディング率、プッシュ通知の詳細閲覧数、日別の再訪率などをYappliで作られたアプリの標準値と比較し、自身のアプリ状況をモニタリングできる。

セッション数、PV数、オンボーディング率、プッシュ通知の詳細閲覧数、日別の再訪率などを標準値と比較できる。
セッション数、PV数、オンボーディング率、プッシュ通知の詳細閲覧数、日別の再訪率などを標準値と比較できる。

Yappli Integrations

コマースプラットフォームのShopifyとの連携やAmazon Payへの対応が可能になる。ユーザーの購買行動に合わせたさまざまなアクションができる。

左:Shopify連携により、効果的なマーケティングの施策実施で必要なRFM分析や様々な施策アクションが可能 右:商品の購入時に、Amazon Payのボタンから商品の購入が可能
左:Shopify連携により、効果的なマーケティングの施策実施で必要なRFM分析や様々な施策アクションが可能 右:商品の購入時に、Amazon Payのボタンから商品の購入が可能

Yappli UNITEのアップデート

 Yappli UNITEは自社アプリを使った 従業員エンゲージメントの課題解決サービス。導入社数は前年比で43.8%と、大幅に増えており、金融・製造業・飲食・化粧品・労働組合と、さまざまな業界で利用されている。

左上:サンクスカード機能、右上:アンケート機能、左下:コメント機能
左上:サンクスカード機能、右上:アンケート機能、左下:コメント機能

Yappli UNITEのおもなアップデート

Thanks Card(サンクスカード機能)(画像左上) 

自社アプリで感謝の気持ちを従業員同士で送り合うことができる。紙のようなカードデザインで、デジタルでありながらアナログの温かみを感じることが可能。

Employee Survey(アンケート機能)(画像右上)

企業にとって重要な従業員満足度や職場環境のアンケートを簡単に作成できる。

Comment Section(コメント機能)(画像左下) 

従業員同士のコミュニケーションを活性化し、リアルタイムでの意見交換やフィードバックをスムーズに行うことができる。

Event Calendar(イベントカレンダー機能)(画像右下)

会社のイベントや行事を周知・認知してもらうために、誰にとっても伝わりやすいデザインでカレンダーを作成可能。

Integrations for Yappli UNITE

Yappli UNITEの可能性を広げるさまざまな連携が始まっている。

現在連携が進んでいるサービス
  • 「ファストドクター」(オンライン診療)
  • 「antenna to Go」(コンテンツキュレーション・配信サービス)

Yappli CRMの新機能とアップデート

 Yappli CRMは「アプリから始まるノーコードCRM」をキーワードに、4年目を迎えた。今後は、よりユーザーの声と向き合いながら、Yappliで作られたアプリとの連携を一層強化し、他のウェブサービスとの連携も視野に活用の幅を広げていく。

左上:giftee Point Base、右上:セグメント管理機能、下段:ストアダイレクトポイント機能
左上:giftee Point Base、右上:セグメント管理機能、下段:ストアダイレクトポイント機能

giftee Point Baseとの連携(画像左上)

これまでもYappli CRMでは、さまざまなシチュエーションに応じたポイント付与の仕組みを提供してきた。

そして今回、ポイントの利用範囲をさらに広げるため、giftee point baseとの連携を実装した。「Yappli CRM」を利用して貯めたポイントを「giftee Point Base」でのポイントに変換し、多彩なデジタルギフトを受け取ることが可能になる。

Segment Grouping(セグメント管理機能)(画像右上)

類似した顧客を簡単にグループ化して、セグメントとして管理できる。対象セグメントへのプッシュ通知だけでなく、メール配信やポイント付与などのさまざまな施策に活用できる。

Store Direct Point(ストアダイレクトポイント機能)(画像下段)

POSシステムを使わなくても、Yappliが提供する店舗向けの専用アプリから会員証や商品バーコードを読み取ることで、ダイレクトにYappli CRMからポイントを付与することができる。

Yappli with AI

AI Assist(プッシュ通知AIアシスト機能)

もっとも多く利用されているプッシュ通知にアシスト機能が追加される。具体的なプッシュ通知の文言案をAIが提案してくれたり、文章構成を任せることができる。

AI Score(ヘルススコアリング機能+AI施策レコメンド機能)

ヘルススコアリング機能はYappliに蓄積された様々な統計データをもとに、独自開発したロジックによりユーザーとのエンゲージメントを可視化する。リテンション、グロース、コンバージョンの3つの指標からスコアが算出され、アプリの今の健康状態を把握できる。スコアの変化に応じた施策のアイデアをAIがレコメンドし、日々のアプリ運用に役立てることができる。。

 ヤプリは、今後も企業のGo Mobileを推進し、デジタルを簡単に、社会を便利にするための支援を続けていく。