富士フイルムは、同社初の映像制作用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA(エターナ)」(以下、「GFX ETERNA」)を開発しており、2025年中の発売を目指す。
「GFX ETERNA」は、35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサー「GFX 102MP CMOS II HS」と高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載した映像制作用カメラで、階調豊かで立体感のある映像表現に加え、自由度の高いポストプロダクションが可能。なお、「GFX ETERNA」に採用している「GFX 102MP CMOS II HS「」X-Processor 5」は、1億2百万画素により異次元の高画質を実現するミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX100 II」に搭載している最新デバイス。
富士フイルムグループは、1934年の創業間もなく、国産初となる映画用ポジフィルムを開発・発売した。その後も、映画用カラーネガフィルム「ETERNA(エテルナ)シリーズ」や、シネマカメラ用ズームレンズ「Premista(プレミスタ)シリーズ「」ZKシリーズ」などを商品化。創業以来90年にわたり、シネマ業界などでの映像制作現場で使用する製品を提供してきた。また、写真フィルムやカメラなどの写真撮影機材を市場投入するなか、35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサーを搭載し異次元の高画質を実現する画期的なミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」を2017年に発売。動画機能を強化するなど「GFXシリーズ」を進化させている。
現在開発を進めている「GFX ETERNA」は、どうshの映像制作現場での知見・経験と「GFXシリーズ」の技術を結集した、同社初の映像制作用カメラ。ラージフォーマットセンサーを生かした階調豊かで立体的のある映像表現や、大量の撮影データの高速処理、自由度の高いポストプロダクションで、映像制作に新たな価値を提供していく。
なお、「GFX ETERNA」という製品名には、「永遠に残る傑作・名作を生み出す、映像制作新時代の担い手になる」という想いが込められている。現在、富士フイルムは「GFX ETERNA」とあわせて、同カメラに最適化されたパワーズームレンズ(実焦点距離32-90mm相当)や、多くの映像制作で使用されているPLマウントレンズを使用可能なマウントアダプターの開発も進めている。
近年、本格的な映画に加えて、短編映画やドキュメンタリー、ウェブ動画などの制作需要が拡大するなか、映像制作現場では高品質な映像を短期間・低コストで制作したいというニーズが高まっている。同社は「GFX ETERNA」の発売に向けた、フィールドテストを進めるとともに、「GFXシステム」を充実させる製品ラインアップの拡充を通じて、幅広い分野での高品質かつ効率的な映像制
作に貢献していく。