IPコンテンツの企画・制作・ビジネス展開を行うPlottは、シリーズBラウンドにおいて、ジャフコ グループ、MIXI、バンダイナムコエンターテインメント、みずほ成長支援第5号投資事業有限責任組合、三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合、SMBC日興証券の計6社から10億円の資金調達を実施したことを発表。
直近の事業状況と調達資金の使用用途
PlottはSNS向けのショートアニメとwebtoonのプロデュース、自社IPを用いたゲームや音楽、グッズ販売などのビジネス展開を行っている。直近では、さまざまなチャネルを通じてファンとの接点の拡大を目指し、自社内でのメディアミックス戦略を強化している。
Plottが展開するYouTubeチャンネルの総登録者数は、2024年10月末時点で1,000万人を突破し、YouTubeチャンネルの累計再生回数は100億回、月間再生回数は5億回を突破した。IPの二次利用においては、2024年度の売上実績が昨年対比で450%の成長を遂げた。なかでも『テイコウペンギン』を題材にしたハイブリッドカジュアルゲーム『テイペンウォーズ~ブラック企業破壊大作戦~』は、30万ダウンロードされている。
今回調達した資金は、今後2年間で新たに100作品のIP創出や、新規事業立ち上げ、それにともなう採用活動に投資する。
今後の展望
中期経営スローガンとして「IP革命」を掲げ、2026年末までに新規IPを100作品創出、IPを起点にした新たなビジネス領域への拡大に向けてハイブリッドカジュアルゲーム10作品、楽曲50曲の制作とオフラインイベントの開催、体制としてはプロデューサー100名の採用を目指していく。
昨今では、ショートアニメや縦読み漫画などの新たなフォーマットの台頭によって、エンタメ産業においても新たなマネタイズ手法が生まれるようになった。Plottは、これまでYouTube・TikTokにおけるショートアニメの事業化やwebtoon事業への参入など、刻々と変化するプラットフォームに迅速に適応してきた。今後も若年層を起点に生まれる流行を敏感に掴み、新しい制作形態やビジネスモデルの創出を目指す。そして、ユーザー、クリエイターなど、コンテンツに関わるステークホルダーと心地よい関係性を構築し、アニメ、漫画に代表される日本のエンタメ産業の成長に貢献していく。