トランスコスモスは、次世代のマーケティングソリューションをクリエイティブ視点で研究・実践するラボ「aTable(アターブル)」を設立した。同ラボは、アートディレクターである千原徹也氏(れもんらいふ代表)との協業を通じて、クリエイティブの新たな可能性を探求する。
背景と目的
現代のビジネス環境では、生活者の価値観やライフスタイルの多様化、Cookie規制などによるプライバシー保護の強化が進み、従来のマーケティング手法に変革が求められている。AI技術の進化により、データ分析やパーソナライズされた施策が精緻なターゲティングを実現する一方で、AIを活用したクリエイティブの重要性も高まっている。また、膨大なデータをもとにした生活者の行動分析とインサイト提供により、クリエイティブ制作は根本から変革を迎え、縦型動画など新しい広告形式に対するパフォーマンスの最適化が進んでいる。
「aTable(アターブル)」は、カルチャー、クリエイティブ、メディア、テクノロジー(生成AIなど)の真価を徹底的に探究、生活者とのエンゲージメントを強化、顧客のビジネス成果を最大化すべく新しいサービス・ソリューションの開発と提供を目指す。
まずは、生活者により密接になっている縦型ショート動画に関する調査や研究結果をはじめ、さまざまなテーマに対し積極的に発信し、次世代のマーケターやクリエイターの育成にも力を入れながら、新たな時代のマーケティングをリードしていく。
千原徹也氏との協業
「aTable」設立に際し、アートディレクターであり、れもんらいふ代表の千原徹也氏が協業パートナーとして参加。千原氏は、広告・ブランディング・MV・CM・映画制作など幅広い分野で活躍しており、そのクリエイティブな視点が「aTable」の中心的な役割を担う。
クリエイティブラボの取り組み
常識にとらわれず、ニュートラルなアプローチから大胆なアイデアを次々に生み出し、新たな価値を創造のために以下を重点に取り組む。
ストラテジーとクリエイティブの融合
広告やメディアの効果を高めるため、メディア特性に最適な戦略・戦術を研究・実践。ストラテジーとクリエイティブを密接に連携させたコンテンツ制作を行い、縦型ショート動画をはじめとする最新のフォーマットにも対応できる新たなフレームワークを開発する。
クリエイティブテクノロジーの革新
最新のAIクリエイティブテクノロジーを積極的に活用、生活者の潜在的なニーズや行動パターンを明確にし、それをもとにクリエイティブの可能性を追求する。
次世代マーケター&クリエイターの育成
aTableは、クリエイティブ・メディア・テクノロジーの先端を走るプロフェッショナルが集う拠点として、次世代マーケッターやクリエイターの育成にも力を入れる。さらに、特定の領域やテーマに関する探究結果を発信し、業界全体の成長にも貢献していく。
今後の展望
トランスコスモスは「aTable」を通じて、クリエイティブの可能性を最大限に引き出し、マーケティング&コミュニケーションの新しいスタンダードを築くことを目指す。