電通は、ブロックチェーン技術で簡易にCRM基盤を構築するツール「みんなのあしあと」を活用し、放送局のスポーツ番組と連携してスポーツチームを盛り上げ、エリア密着型のファンコミュニティ活動を支援する取り組みを開始した。この取り組みでは、番組などを通じて独自のユニークな「デジタルアイテム」を配布することにより、スポーツチームの試合やイベントの集客を支援しつつ、番組と地域のファンがより便利に、持続的につながる活動をサポートする。
放送局は、これまでも地域貢献の一環として、地域のスポーツを振興しファンを拡大することを目的とした地元チームの応援番組や、スポーツの魅力を発信するコンテンツを放送してきた。しかし、映像を視聴してもらうことに限定されており、番組を起点とした視聴者とのコミュニケーションや深いファン体験の創出という面では課題があった。
電通が提供する「みんなのあしあと」は、イベント体験価値向上のためのCRMツールであり、ブロックチェーンとNFT発行の特許技術を用いた「デジタルアイテム」の配布により、番組やイベントと生活者を簡易的に、持続的につなげることができます。2次元コードの読み取りなど簡単な操作のみで、番組体験のゲーミフィケーションが実現できるため、生活者は好きなコンテンツをより一層楽しめ、今までにないユニークな体験ができるようになる。
本年11月には、福島中央テレビの「KICK OFF! FUKUSHIMA」と山口朝日放送の「KICK OFF! YAMAGUCHI」で「みんなのあしあと」を活用したデジタルおみくじを配布。生活者はデジタル抽選に参加し、好きなスポーツチームの無料招待チケットやオリジナルグッズを獲得して、多種多様に応援を楽しんだ。この取り組みの結果も一因となり、レノファ山口FCは前年度比138%、福島ユナイテッドFCは前年度比146%の集客を達成している。
こうした取り組みは、地域のスポーツチームのスタジアム観戦への集客貢献や、番組を通じて地域のスポーツファンやチームのファンをコミュニティとしてつなげることを目的としている。
今後はさらに、番組を視聴していない方や他県エリアへもコミュニティを拡張し、スタジアムや地域店舗への集客に貢献するとともに、社会課題の解決へとその活動を広げることで、放送局がより一層に地域活性化のハブとして機能することを支援していく。
電通は今後も、テクノロジーとクリエイティビティを掛け合わせ、メディア企業やエンターテインメントコンテンツ、スポーツコンテンツなどのIPホルダーのパートナーとして、これら企業の事業成長に伴走し支援していく。