SHIBUYA109 lab.が2025年トレンド予測発表 引き続き「韓国の食トレンド」の注目も高く「界隈消費」も加速

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2024/12/09 06:30

 SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」は、同機関が保有する独自ネットワーク「SHIBUYA109 lab. MATE」に所属する、around20(15~24歳)の女性469名を対象に実施した2025年のトレンド予測の結果を発表。

「SHIBUYA109 lab.トレンド予測」とは

 2018年より毎年SHIBUYA109 lab.が発表している、around20における来年のトレンドを予測したもの。around20との「トレンド予測会」やSHIBUYA109渋谷店館内での調査結果などをもとにノミネート選定し、その後選択式アンケートを実施して上位のものをピックアップしている。トレンド予測から今後の消費傾向についても分析し、若者たちはこの時代に何を感じどのように行動しているのか、独自の視点から理解していく。

 2024年は「自然界隈」「アサイーボウル」などを予想し、「界隈消費」といった若者特有の消費の流れについても解説を行った。

 今年は、下記の5部門でのSHIBUYA109 lab.トレンド予測2025を決定した。

【カフェ・グルメ部門】キーワードは「ノーギルティ」 白くてヘルシーな食体験に注目

 韓国の食トレンドへの注目が高い傾向が見られる。またSHIBUYA109 lab.トレンド大賞2024(以下、トレンド大賞2024)で見られる潮流に引き続き、ヘルシーさが重視されている傾向に。見た目のボリュームや食べ応えがありつつも、罪悪感のないカフェ・グルメが楽しまれ、食体験における写真・動画映えは欠かないが2025年は白を基調としたシンプルな世界観に注目が集まりそうとの予測。

【モノ・コト部門】各界隈で対話を楽しみ、心地よい消費とコミュニケーションを実現

 昨年よりトレンドワードとしても使われている「界隈」だが、共感できることや趣味で繋がるゆるいコミュニティ(界隈)のなかで生まれる「界隈消費」が加速。コミュニティの規模は小さいが熱量が高い界隈の中で対話を生むきっかけになるコンテンツや体験が多く楽しまれている。他者からの視線を強く意識している若者たちは、界隈ごとにコミュニケーションをゾーニングすることで、共感してもらえる関係性が担保された心地よい環境を作りだそうとしている。

【ファッション・メイク部門】キーワードは「ジャラジャラ」「クワイエット・アゲ」 期間限定で楽しむリミテッドボディジュエリーに注目

 引き続き平成カルチャーを反映したY2Kや、近未来的なY3Kファッションへの注目が集まりそうとの予測。また、チャームを沢山つけたジャラジャラ感と、周りとの調和が乱されないさりげなくギラギラした「クワイエット・アゲ」がキーワードに、短期間楽しめるボディジュエリーへの関心が高まっており、長期休みやイベントなどの期間限定で楽しまれることも予想されるとのこと。

【アーティスト部門】「推し」のコンセプトに刺激を求める 底抜けにハッピーなムードを求める?

 推しがいることが当たり前になっている若者たちは、無数にあるオーディション番組やグループのコンセプトにおいて、独自性を求める傾向が見られる。

 また、ショート動画を介したコミュニケーションが主流になりつつある今、挿入歌も動画の世界観を作る上で重要になっていることから、平成ムードを演出できる当時のトレンド楽曲にも注目が集まっていると考えられる。

【ヒト部門】日常を共有してくれ親近感のあるインフルエンサーが台頭

 インフルエンサーについては、友達のような親近感が求められていることから、同世代のインフルエンサーが多くみられている。また、ノミネートにはプロゲーミングチームやVTuber、ダンスチームなども挙げられている。

 発信されているコンテンツは日常を共有するVlog形式の動画が再び注目を集めており、「ながら見」ができるゆるいコンテンツや、ファッションやメイク・フィルターなどで平成初期の世界観を感じさせる演出も増えている。