SaaS型ウェブ制作プラットフォームである Wix.com Ltd.(以下、Wix)は、ビジュアルサイトマップとワイヤーフレームを自動生成することができるAIツールを、Wix Studioにて提供を開始したことを発表した。この新機能は Wix Studioに標準搭載され、ウェブ制作会社、広告代理店、企業内のデザイナーが、ウェブサイトのプランニングを効率化し、短時間でカスタマイズされたワイヤーフレームを生成できるようにする。
この機能は、事業の詳細、サイトの説明、目標、ターゲットオーディエンス、トーンなどのプロジェクト詳細を入力することで、ページやセクションが詳細に記載され、カスタマイズされたサイトマップ構造が作成できるもの。ニーズに応じたワイヤーフレームが生成され、ウェブサイト全体の作成プロセスを迅速に始めることができる。生成されたビジュアルサイトマップやワイヤーフレームは、ページやセクションだけではなく、関連するWixビジネスソリューションを含むものであり、AI生成後にも編集やカスタマイズが可能。広告代理店、ウェブ制作会社であれば、ビジュアルサイトマップをエクスポートすることで、そのままクライアントへの提案に使用できる。さらにワイヤーフレームを設計すれば、コンテンツの提案があらかじめ挿入されている状況からすぐに各ページの編集を始めることができる。
ビジュアルサイトマップとワイヤーフレームジェネレーターのおもな特徴
プロジェクト概要
事業タイプ、サイトについての概要文、提供する製品やサービスの基本情報を入力することで、視覚的なサイトマップとして、プロジェクト概要を生成する。これにより、デザイン作成のプロセスに入る前に全体像を把握することができる。
ワイヤーフレーム生成
ワイヤーフレーム付きのサイトマップを選択でき、各サイトページの内容が自動的に生成される。
リアルタイムの同期
ビジュアルサイトマップに加えた変更は、サイトに瞬時に反映され、その逆も可能。このシームレスな統合により、ユーザーはすばやくレイアウトを調整し、デザイン作成のプロセスを進めることができる。
ビジネスソリューションの自動追加
ビジュアルサイトマップとワイヤーフレームには、デザイナーが提供した回答にもとづいて、Wixのビジネスソリューションが事前に組み込まれている。
クライアントの承認プロセスを簡素化
デザイナーはビジュアルサイトマップをエクスポートして提案書に添付し、クライアントあるいは社内の関係者にプロジェクトの全体像を明確かつ包括的に示すことができる。
ウェブ制作会社や企業内での業務最適化
ワイヤーフレームジェネレーターは構造とレイアウトに重点を置き、フォントや色、画像などのデザイン要素はプロのデザイナーに任せる。既存のサイトスタイルとデザイン要素がシームレスに統合されることにより、更新や変更を効率的に行うことができる。