慈恵医大・セガ・乃村工藝社、キャラクター活用による病院内での心地よい空間づくりへ取り組みを実施

  • X
  • Facebook
  • note
  • hatena
  • Pocket
2024/12/10 17:00

 セガと乃村工藝社は、東京慈恵会医科大学附属病院母子医療センターの1階小児部門エントランスと5階処置室を改装し、外来患者のこどもたちと保護者がより親しみを感じられる空間にリニューアルした。

 当該エリアは、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』や『ぷよぷよ』といったセガのキャラクターIPを活用し、エントランスはこどもたちが退屈せず安心して待てる空間にし、処置室は少しでも怖さを感じないよう工夫した空間づくりを目指している。

 本プロジェクトは、東京慈恵会医科大学小児科学講座の大石公彦診療部長・講座担当教授が自身のアメリカでの医療従事経験から、現状の病院内の空間に対して「病院は新しく、美しくなったが…こどもたちにとって心地よい場所であるのか?家族にとってはどうであるのか?そして、仕事をするスタッフにとってはどうであるのか?」と感じていることがきっかけとなった。

 こどもたちにとって「居心地の良い空間」「安心して通える場所」「不安が少しでも和らぐ院内環境」をつくりたいという大石教授の想いにセガと乃村工藝社が賛同し、セガはコンテンツ・キャラクター等による環境づくりへの協力、乃村工藝社は空間づくりの企画、デザイン・設計、施工の担当という形で支援を行った。

 プロジェクトのコンセプトは「ものがたりのある病院」。

 病院で治療を受けるこどもたちが自ら治療に向き合い乗り越える気持ちを醸成するための空間づくりと仕掛けを施している。こどもたちが病院を舞台にセガのキャラクターたちが登場するオリジナルのものがたりを楽しみ、主人公="ヒーロー"になって、キャラクターとともに自分の体や治療内容を理解していく。三社は病気を乗り越えようとするこどもたちの心と体の治癒力を応援する、ものがたりのある病院空間を段階的に創造していく。

エリアの特徴

母子医療センター 1階エントランス

エントランスでは、ソニック&フレンズのグラフィックを活用した空間デザインを採用。病気と立ち向かう「ものがたり」の始まりを感じさせる設計で、病院に親しみを感じながら待合時間を安心して過ごせる環境を構築した。

母子医療センター 5階処置室

処置室は、医療従事者の意見を取り入れ、治療に対するこどもたちの不安を軽減する工夫を盛り込んだ。廊下から処置室へと続く道にはぷよぷよを誘導するように配置。さらに映像を加えることで、にぎやかなキャラクターに囲まれた空間が緊張をやわらげる。