AIイラストアプリ「AIピカソ」やAI素材サイト「AI素材.com」「AIいらすとや」「Loose AI」を提供するAI Picassoは、高品質AIアート用画像生成AI、「Emi 3」を商用利用可能で無償公開した。
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Emi3とは
「Emi」は、イラスト、アニメ、マンガといった表現に特化し、追加学習において無断転載画像を学習していない、AI Picasso株式会社が独自に開発した画像生成AIモデル。今回は前回公開した「Emi2.5」に続く、AI Picasso社が持つノウハウを活用した、表現力豊かなモデルになっている。これにより、個人や企業がより自由に、かつ安心してクリエイティブ活動に活用できる新たな可能性を提供する。
Emi 3の特徴
1. 高い表現能力
「Emi 3」は、基盤モデル「Stable Diffusion 3.5 Large」を使用し、約200単語の詳細なプロンプトにも対応可能となっている。モデルマージやフルファインチューニングなど、同社独自のノウハウを組み込むことで、高い表現力を実現した。
生成例
●「Happy Holidays!」と話す少女
●手に炎をまとった男子
また、ヘッダー画像の生成には以下のような長いプロンプトが使用されている。
「anime style, 1girl, looking at viewer, serene expression, gentle smile, multicolored hair, rainbow gradient hair, wavy long hair, heterochromia, purple left eye, blue right eye, pastel color scheme, magical girl aesthetic, white text overlay "Emi 3", centered text, modern typography, ethereal lighting, soft glow, fantasy atmosphere, rainbow gradient background, dreamy atmosphere, sparkles, light particles, magical effects, depth of field, bokeh effect」
このプロンプトを手動で入力することも、AIに生成させることも可能。
2. 倫理的配慮にもとづく設計
「Emi 3」の基盤モデルは、オプトアウトを実施した「Stable Diffusion 3.5 Large」になる。「Stable Diffusion 3.5 Large」では同意のない画像は学習しないという方針(オプトアウト)を採用しており、従来の基盤モデルStable Diffusion XLなどより倫理的に作られている。
3. 商用利用可能
本モデルは商用利用を前提とした設計となっており、個人、企業問わず、自由に安心して利用できる。創作活動から事業展開まで幅広い活用が可能。
クリエイターとの取り組み
1. クリエイターのための技術開発
親会社であるAIdeaLabは、アニメーターの長時間労働改善を目的に、経済産業省の支援のもと動画生成AI基盤モデルの開発を進めている。これにより、効率化やアイデア創出の支援が可能になり、最終的にはクリエイターの声を反映した形での技術提供を目指す。
2. 対話を通じた共創
「Emi 3」も前作「Emi」同様、クリエイターの意見を取り入れながら開発した。この「Emi」だけではなく、「CommonArt」を始めとして他のモデルを含めたモデルのありかたについて、現在もX(旧Twitter)やDiscordを通じて、幅広い意見を聞いている。