ソニーは、空間コンテンツ制作を支援するソフトウェアとハードウェアが統合されたソリューション群の新ブランド「XYN」(ジン)の第1弾として、12個の「mocopi」センサーとの接続や、独自アルゴリズムを活用したモーション自動補間およびタグ付け機能を備えたPC用アプリ「XYN Motion Studio(ジン・モーション・スタジオ)」の提供を開始する。
モバイルモーションキャプチャー「mocopi」は、独自のアルゴリズムにより少ないセンサー個数(6個)とスマートフォンのみで高い精度のモーション計測を実現し、VTuberやVRソーシャルアプリユーザーに加え、ゲーム開発や、2Dの映像・アニメ制作に携わるクリエイターにも活用されている。「XYN Motion Studio」では、スタジオや専用スーツが不要といった「mocopi」の特徴を活かしながら、新たに発売するPC接続用の専用レシーバーを介した12個のセンサーとの接続(プロフェッショナルモード)により、さらに高精度なモーションデータの取得が可能。
また独自のアルゴリズムをモーションデータの編集に応用することで、異なるモーションデータの間を自然な補間データを生成してつなぐ自動補間機能(トゥイーニング)を備え、クラウド上にアップロードしたモーションデータを自動解析しタグ付けを行うことで、テキストによる検索を可能にする。これらの特徴により、従来費用面や設備面でハードルが高かったモーションキャプチャーを、映像制作などさまざまな分野で、幅広い層のクリエイターに扱いやすい形で提供する。
「XYN Motion Studio」およびプロフェッショナルモードの提供開始にともない、両腕・太もも・両手(または両足)にセンサーを装着するためのバンドも発売する。また、既存のmocopi PCアプリケーションも、アップデートによってプロフェッショナルモードに対応する。
「XYN Motion Studio」の主な特徴
センサー拡張による高精度モーションキャプチャー
「mocopi」の特徴である軽量性と高精度を維持しつつ、新たに発売されたPC接続用専用レシーバーを介した12個のセンサーとの接続(プロフェッショナルモード)が利用可能に。これにより、プロフェッショナル用途にも対応できるモーションデータの取得が可能になった。
編集・管理を効率化する独自アルゴリズム
- 自動補間機能(トゥイーニング):異なるモーションデータ間を自然につなぐ補間データを自動生成。
- タグ付け機能:モーションデータをクラウド上で解析し、自動的にタグ付け。テキスト検索で目的のデータを迅速に見つけられる。
これらにより、モーション編集や管理の効率が大幅に向上。従来費用面や設備面でハードルが高かったモーションキャプチャーを、映像制作などさまざまな分野で、幅広い層のクリエイターに扱いやすいかたちでの提供が可能となった。
周辺機器と既存アプリのアップデート
「XYN Motion Studio」およびプロフェッショナルモードの提供開始にともない、「mocopi」専用のセンサーバンドが新発売。既存のmocopi PCアプリケーションもアップデートされ、プロフェッショナルモードに対応する。