7.Jasper:文章生成に強いAIコピーライター

グラフィックデザインそのものではなく、ビジュアルに添えるテキストやキャッチコピーをAIで生成するという観点で注目されているのがJasper。ブログ、広告、SNS、商品説明文など、あらゆる文脈に応じた文章を高精度で作成。画像とテキストを一貫して設計したい場面で力を発揮する。
8.Uizard:UIデザインを高速プロトタイピング

手書きスケッチや自然言語の説明をもとに、ウェブサイトやアプリのUIを自動生成するツール「Uizard」。非デザイナーでも簡単に使える点が強みで、製品アイデアをすぐに形にしたいスタートアップやプロダクトマネージャーに支持されている。開発中のプロジェクトにチームメンバーを編集者や閲覧者として呼ぶことができるため、協働作業に強くチーム開発にも向いている。
9.NVIDIA Canvas:AIによる風景ペイントツール

NVIDIA Canvasは、粗い線画や単語を入力するだけで、リアルな風景画をAIが生成するペイントツール。山、雲、水辺などの自然要素を自在に組み合わせることができ、コンセプトアートやゲーム開発などの初期スケッチに最適。GPUパワー(画像や映像、3Dグラフィックス、AIによる描画処理などを高速に行う性能)を活かした描画が魅力。
ツールをどう選ぶ?スキル別おすすめガイド
AIグラフィックデザインツールは多機能かつ多様化が進んでおり、すべてのユーザーに万能な「正解」は存在しない。そこで、自分の目的やスキルに応じて適切なツールを選ぶための視点を整理してみよう。
初心者向け(非デザイナーや初めてAIツールを使う人)
- Designs.ai:ロゴや動画をAIが自動生成。質問に答えるだけの簡単操作。
- AutoDraw:手描きをAIがスマートなアイコンに補完。教育や資料づくりにも。
- Khroma:好みの色を学習してパーソナルな配色パターンを提案。色選びに迷う人に最適。
中級者・マーケター・ブランディング担当にオススメ
ある程度のデザイン経験があり、マーケティングやブランド展開に関わる人には、以下のツールが使いやすい。
- Designs.ai:統一感のあるブランド素材を一括作成可能
- Let’s Enhance:素材の高画質化で見た目の印象UP
- Khroma:自社の世界観に合った配色提案に最適
- Jasper:ビジュアルに合わせたコピーライティングをAIが生成
上級者・プロフェッショナル・開発者向け
制作現場のプロや、ウェブ開発・アプリ設計に携わる人には、より高度な制御や連携が可能な以下のツールがオススメだ。
- Adobe Sensei:Photoshop/Illustratorユーザー必携のAI支援エンジン
- Uizard:スケッチからUIを高速設計。プロダクト開発初期に有効
- Fronty:画像からHTML/CSS生成。ウェブ実装の負担を軽減
- NVIDIA Canvas:リアルなコンセプトアート生成。ゲーム・映像系にも対応
AIは“創造の入口”となる
これら9個のAIツールは、単なるデザイン支援にとどまらず、「発想を形にする速度」と「表現の幅」を同時に拡張してくれる存在だ。プロフェッショナルの時短ツールとしても、初心者の創作支援としても、デザインの敷居を下げ、創造活動の裾野を広げている。
2025年、AIは「使う人の創造性を高める存在」として、ますます重要な位置を占めていくだろう。アイデアを思いついたその瞬間に、すぐに形にできる──。そんな時代のクリエイティブを支えるのが、これらのAIツールである。
AIツールを使うことで、単なる効率化以上に「誰もが表現者になれる未来」が近づいていることの前兆を感じることができるかもしれない。2025年はその大きな転換点となる年になるだろう。