パブリッククラウドのフルマネージドサービスを提供するFIXERは、クラウド上でバーチャルイベントを開催するプラットフォームサービス「cloud.config Virtual Event Service」を開発した。
同社では、同サービスを日本マイクロソフトがデジタルイベントとして開催する「de:code 2020」に提供し、開催を支援するという。
新型コロナウイルスの影響でソーシャルディスタンスなどの「新たな生活様式」が継続的に求められていくことにより、面積に制約があるリアルなイベントを開催することは、当面難しくなることが想定される。同社はこうした状況において、顧客との接点を求める企業やさまざまなコミュニティに対し、バーチャル空間ならではの参加体験を通じて、コミュニケーションを活性化するためのプラットフォームとして同サービスを開発した。
同サービス上のバーチャルイベントにおいて、来場者は自らが選択した3Dモデルのアバターとなり、実際のセッションルームでの講演に参加したり、スポンサーブースを訪問して製品やサービス紹介を受けたりすることができる。
※画面は開発中のもの
また、来場者・出展者間のコミュニケーション手段として、アンケート実施や日本マイクロソフトが提供する「Microsoft 365」におけるチーム コラボレーションのハブである「Microsoft Teams」を利用した商談機能を実装。そして、企業PCからの利用を想定し、3D表示非対応のブラウザからはウェブサイトベースの「Simple View」としてイベントを表示することができる。
さらに、一斉アクセスによる高負荷に対応するスケーリングや、冗長化による高い可用性の確保といったB2Bプラットフォームに必要となる要件を備えている。
今後、同社は同サービスの機能強化に向けた継続開発を行うとともに、ワールド・アバターにおける他社IPとの連携などを進めていく考え。