ADKアートギャラリーに新たな作品が登場 本社オフィスのエントランス横に気鋭のアーティスト作品を展示

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2020/08/19 07:00

 ADKホールディングスは、2014年の虎ノ門ヒルズへの本社オフィス移転を機に、2015年から本社13階のエントランス横にアートギャラリーを設け、気鋭の若手アーティストが同社のために制作したオリジナル作品を展示している。今回新たなアート作品が完成し、展示を開始した。

 ADKアートギャラリーでは、小山登美夫ギャラリーの協力を得て、同社グループのアートディレクターがアーティストを選定し、「The Power of Action」をテーマに、オリジナル作品を制作してもらっている。ADKのCSR活動の一環として開始し、ほぼ1年ごとに作品を入れ替え、既成概念に捉われない新しい才能を紹介し、その活動を応援している。

 新しく展示されている作品は、アーティスト風能奈々(ふうのなな)氏による新作「鍵・窓とひろがるカーテン、私の舟にのせるものシリーズ」。同作品は、角度によって絵が変わって見えるということが大きな特徴で、ADKのエントランスの大きな窓から差し込む光が、円形の作品に当たり、描かれているモチーフや筆触が浮き上がったりしずんで見えたりを繰り返し、独特で重層的な世界観が生み出されたという。

作品について

 今回の新作は、モチーフを上塗りして2度3度と重ね、そこからハンダゴテのような熱ペンで分厚く層状に塗った絵の具の層を溶かしながら引っ掻き、新たな描線を生み出している。見えているいちばん上の画面以外に、隠され異なった層に描かれたもの同士が関係しあっている。

 いちばん最初の層に描いたモチーフは、ずっと過去にもあったような、それでも決して古くさくはならないような、人々の営み、普遍的な風景。片面には風能氏の「鍵」のシリーズで、草原が(鍵のような作用によって)開かれていくシーンを描いたもの、もう片面には「私の舟にのせるものシリーズ」で、愛着のある大切なモチーフをひとつひとつていねいに選んで舟にのせていくイメージのシリーズだという。