博報堂にクリエイティビティでDX支援する専門チーム CX設計者と開発者のコミュニケーション分断を解消

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2020/09/23 05:00

 博報堂は、テクニカルディレクターなどの専門人材によるDX推進プロジェクトチーム「hakuhodo DXD」(博報堂ディーエックスディー)を発足した。チームの名称は“DX&Design”を由来としている。

 多くの企業が、IoTサービスやサブスクリプションモデルといった新しい顧客接点を開発する際に、システムやデータ基盤を構築する人材と、顧客体験を設計・開発する人材のコミュニケーションが分断されるという課題を抱えている。

 同チームは、システムエンジニアリングの知見とクリエイティブの知見の両方をあわせもつテクニカルディレクターや、UXデザイナー、アートディレクターといった人材を中心に、同社が強みとするクリエイティビティや生活者発想のスキルと、体験価値を実装するための最適な技術を選び出し理想的な形にまとめあげるテクニカルディレクションのスキルを掛け合わせた、独自のチームを構成。両者間のコミュニケーションの分断を解消し、企業と顧客にとって真に価値のあるサービスや体験の創出を目指し、構想にとどまらず、実装から運用までを一気通貫で担う。

 また、テクニカルディレクター・アドバイザリーとして、テクニカルディレクター集団BASSDRUM(ベースドラム)が参画。BASSDRUMと同社が複数年にわたり行ってきた共創プロジェクトを経て、このチームで企業向けの本格的な協働を行っていくという。また、BASSDRUMの協力を得て、同社社内のテクニカルディレクター育成も加速させる考え。

 同社の体制としては、広告領域の外側にある顧客接点の開発に先進的に取り組んでいるマーケティングシステムコンサルティング局が中心となり、ブランディング領域においてはHAKUHODO DESIGN、実装・運用に強みのある博報堂プロダクツ、博報堂アイ・スタジオ、博報堂マーケティングシステムズとともに、プランニング・開発から開発後の中長期的な運用まで一気通貫で支援。案件の内容によっては、コンサルティング会社やシステム会社など、他業界との協業も可能とのこと。