「FabCafe Nagoya」オープン 自動車産業などのものづくりとクリエイティブの架け橋に

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2020/09/24 06:00

 ロフトワークは、OKB総研と株式会社FabCafe Nagoyaを設立。名古屋市のランドマークのひとつである久屋大通公園にできる『RAYARD Hisaya-odori Park(レイヤード ヒサヤオオドオリパーク)』内に「FabCafe Nagoya(ファブカフェ ナゴヤ)」をグランドオープンした。FabCafeとしては世界12拠点目、日本国内では4拠点目となる。10月4日(日)までのオープニング期間には、同施設の魅力を体感できる多様なジャンルのイベントを行うという。

 FabCafeは世界各地で現地のクリエイティブコミュニティとつながり、数多くのプロジェクトに関わっている。FabCafe Nagoyaは、自動車産業をはじめ、多様な産業が集積する世界有数のものづくり地域である東海エリアの中心地で、卓越した技術と生産性を誇る製造業がクリエイティブと出会う架け橋となり、共創による新たな価値を創出する狙い。

 また、クリエイティブコミュニティとして人をつなぐハブであると同時に、イベントやコラボレーション企画からプロジェクトやビジネスを生み出す場になることも目指す。オープニング期間中には、名古屋を拠点に活動するND3Mとのコラボレーション企画の参加型インスタレーション「Enjoin Tree Workshop」も開催している。

 内装デザインは、谷尻誠氏/吉田愛氏が率いるSUPPOSE DESIGN OFFICEが担当。空間に使用している木材は、岐阜県飛騨市の広葉樹。見所は、製材や家具製作の過程で切り捨てられてしまう「広葉樹の耳」部分を使用した天井架構だという。カウンターやソファベンチなどの家具にも、樹種も寸法も不揃いな広葉樹の短所を価値転換した使い方で工夫しているとのこと。コーディネーション/家具製作/家具製作ディレクションは、飛騨の森でクマは踊るが担当している。