パナソニック システムソリューションズ ジャパンは、放送局向けにロケーションフリーなコンテンツ制作を実現する番組制作システム(以下、ロケーションフリーな番組制作システム)を開発した。ニューノーマル時代に即した、作業場所にとらわれない番組制作を実現し、放送局の「いかなる環境においても放送を継続する」というミッションと働き方改革の両面からサポートを行う。受注開始は2021年4月を予定しているとのこと。
現在、放送局の番組制作は、複数の編集者が役割分担し、オフィスの編集室などに設置された編集システムで作業が行われている。自宅やサテライトオフィス・カフェなどリモートでの編集作業を可能にするためには、システムのクラウド化などが考えられるが、撮影素材の社内環境での管理、作業のスピード感の実現、法則局独自システムとの連携など、さまざまな課題やセキュリティリスクが想定される。
同社は、長年にわたる放送システムの開発で得た知見・ノウハウや顧客の声をもとに、番組制作ワークフローのコアとなるファイルベースシステムと連携する、ロケーションフリーな番組制作システムを開発。セキュアなアクセスで既存の編集システムとの連携を可能にすることで、現在のワークフローと同等のスピード感での作業を実現するという。
同システムの主な特徴は、次のとおり。
- 素材管理システム(MAM=Media Asset Management)アプリケーションを含めた仮想環境を構築し、局内環境と同等の編集作業をリモートアクセスで実現。
- 2段階認証などセキュアなリモートアクセスによる安全性と、放送局独自システムとの連携を両立し、編集後即座にオンエアすることが可能。
- 撮影素材はすべて局内のシステム上に保存されているデータを使用し、素材流出のリスクを削減。