クリエイティブカンパニーであるTMIKは、現在開発中・特許出願中の“ヒット率の高いメロディを作曲するAIサウンドシステム”のαバージョンを組み込んだ試験的なサービスの第1弾として、ミュージッククリップメーカーアプリ「FIMMIGRM(フィミグラム)」の無料版を日本・中国・韓国の3ヵ国同時リリースした。
同社は、ヒットの方程式を学習したAIによるサウンドシステムの開発を進めてきた。同システムでは、ディープニューラルネットワークを使い、ポップソングの大きな構成要素である「メロディ」と「コード進行」をすべて自動で生成。ヒットソングと呼ばれる楽曲の特徴を大量に学習し、抽出された特徴にランダムなベクトルを加えることで、新しいさまざまなパターンのメロディやコード進行を無限に生成することを可能にした。
今回、同システムのαバージョンを組み込んだ試験的なサービスとして、ミュージッククリップメーカーアプリFIMMIGRMをリリースする。
同アプリは、アプリに搭載されたAIが自分だけのオリジナルソングを作曲してくれるのみならず、撮影した写真や動画にエフェクトをかけることも出来るミュージッククリップメーカーアプリ。搭載したAIは、現時点ではαバージョンとして1フレーズ(8小節) Key=CのMIDIデータとして整形し自動生成するシステムとして、現在特許出願中のテクノロジー。今後はさらなる精度の向上やユーザーがカスタマイズ可能な生成方法を機能として追加、公開していく予定だという。
AI COMPOSEボタンを押すたびにAIが新しいメロディを生成。スワイプするとエフェクトが変わり、エフェクトに合ったさまざまなサウンドに変化する。自分好みのエフェクトやサウンドを直感的に選べ、SONGボタンからはBPMやPITCHも調整できる。
さらにメロディ、コード、リズムを好きなようにミュートして、歌唱や演奏しながら動画を撮影することも可能。気に入ったトラックはお気に入りに保存するかWAVとしてダウンロードもでき、DAWで音楽制作をしているユーザーはMIDIデータをダウンロードし自由にアレンジすることもできるとのこと。
なお、同サービスの利用規約に同意のうえ、アプリを使用しAIが生成した音楽の権利は、ユーザー自身に帰属。作成したミュージッククリップはユーザー自身の判断で自由にシェアすることが可能となっている。