松竹、エンタメ体験アプリでAR歌舞伎コンテンツ開発 ARと動画を融合したAR歌舞伎公演を開催

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2021/03/06 06:00

 松竹は、「未来のエンタメ体験」をテーマにしたアプリ「INTO by Shochiku」、およびアプリ内で楽しめるAR歌舞伎コンテンツ『Reverse Reality ~KABUKI Performance "Shakkyo"~』を開発し、動画を合わせて楽しむ“歌舞伎のAR公演”を開催した。

映像イメージ
映像イメージ

 同コンテンツは、ARの立体感と動画の鮮やかさを組み合わせて体験する、新しい歌舞伎公演。デジタル演出が加わった舞台美術の動画を背景に、歌舞伎俳優・片岡愛之助氏が3Dで現れ、目の前で自分だけの特別な舞台として楽しむことができる。歌舞伎俳優と同じ空間にいるような感覚や、牡丹や水しぶきが鮮やかに立体的に浮かび上がる壮大な演出は、AR公演ならではの体験となる。

 同社は専用動画をYouTubeにてプレミア公開し、第1回公演を開催。アプリの配信は、日本のほか、アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリア、カナダ、フランスでも行っており、歌舞伎の世界7ヵ国同時公演となった。

 今後は、専用動画をアーカイブとして公開するため、アプリをダウンロードしたスマホ、もしくはタブレットがあれば、いつでもAR公演を楽しむことができるとのこと。

AR公演の鑑賞方法

 専用動画を、同アプリを起動させたスマホもしくはタブレットで読み取る。

 また、従来劇場に行かないと見られなかった歌舞伎舞踊を、時間や場所を問わず、自分の目の前の空間で手軽に観覧する楽しみ方も提唱している。

撮影時の様子

 歌舞伎俳優の表現には、ソニーグループが提供するボリュメトリックキャプチャ技術を用い、歌舞伎俳優を撮影した実写映像から3Dデータを生成。勇ましい表情や美しい毛の流れといった細部まで再現され、360度自由な視点から楽しむことができる。