「Yahoo!メール」アプリ、安全なメールの送信者アイコンに色が付く「ブランドカラー」機能開始

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2021/03/10 05:00

 ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)が運営する「Yahoo!メール」アプリ(iOS版、Android版)は、メールによるなりすまし被害を防ぐため、なりすまし対策がされている安全なメールに色が付く「ブランドカラー」機能の提供を開始した。

 同機能は、「Yahoo!メール」が送信ドメイン認証を確認した一部のドメインから受信したメールの送信者アイコンに色が付く機能。これにより、ユーザーはブランドカラーに対応したドメインからのメールを安心して開封し、確認することができる。送信者アイコンに色が付くのはSPF認証もしくはDKIM認証という、なりすましメール対策がされている約50の企業ドメインになり、順次拡大予定となっている。

 また、ユーザーが受信したメールの、SPFやDKIM、DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance:送信事業者側がなりすまされたメールの扱いをあらかじめ設定し、受信事業者側がその扱いに準じたフィルタリングを実施する送信ドメイン認証技術)の認証情報を簡単に確認できる機能の提供もあわせて開始する。同機能によりユーザーは受信したメールが正しく認証されたかどうかを確認可能。なお、正しい認証が確認できない場合、注意をうながすメッセージが表示される。

 これらの取り組みにより、ユーザーは安心して「Yahoo!メール」アプリを利用でき、また送信者アイコンに色が付くことでメール一覧画面での送信元の視認性が高まる狙い。

  • SPF認証(Sender Policy Framework)
    メールの送信元から、そのメールがなりすましであるかどうかを判断する技術。そのドメインからのメールを送信すると宣言されているサーバーから送られているかを確認する。「Yahoo!メール」では2006年より導入。
  • DKIM認証(DomainKeys Identified Mail)
    送信元がメールに電子署名を付与し、受信者でそれを検証することで認証を行う技術。メールの改ざんがされていないかどうかを判断できる。「Yahoo!メール」では2012年より導入。
  • DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)
    送信事業者側がなりすまされたメールの扱いをあらかじめ設定し、受信事業者側がその扱いに準じたフィルタリングを実施する送信ドメイン認証技術。