モビリティメディア「THE TOKYO TAXI VISION GROWTH」(以下、「GROWTH」)を運営するニューステクノロジーとタクシーアプリ「S.RIDE」などを展開するS.RIDE株式会社は、車窓モビリティサイネージサービス「THE TOKYO MOBILITY GALLERY Canvas」(以下、「Canvas」)を2021年6月より開始する。
近年モビリティ産業では移動自体の高付加価値化や、さまざまな交通手段をつなぎシームレスな移動を実現するMaaS(Mobility as a Service:マース)に続き、DXが注目されている。両社も、2019年4月よりアプリでの配車からデジタルサイネージ、降車時におけるアプリ決済などを通じて、タクシー産業のDXを推進してきた。
今回新たに提供するCanvasは、都内を走行するタクシー車両の空車時間を活用して、サイドガラスに広告を映し出す車窓モビリティサイネージサービス。サイドガラスには、AGCが独自開発したガラス製透明スクリーン「グラシーン」を搭載。映像を投影していないときは透明な窓ガラスだが、投影時はクリアな広告を映し出すことができる。
同サービスは、まず都内を走行するJPN TAXI 100台で運用を開始。その後、段階的に対象車両を増加し、S.RIDE加盟のタクシー事業社が保有するJPN TAXIすべてに搭載していく予定となっている。将来的には従来の屋外広告の枠を超え、タクシー配車アプリ「S.RIDE」で取得した位置情報などのデータと連携し、ロケーションや時間帯に最適化した広告やそのほかの情報を表示できるよう開発を進めていく方針だという。