ソニー、立体的な音場を実現する新たな音楽体験「360 Reality Audio」を日本で本格導入

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2021/03/26 05:00

 ソニーは、没入感のある立体的な音場を実現する音楽体験「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」を国内へ本格的に導入した。

 すでに配信を開始しているAmazon Music HDに加え、4月16日より、新たにDeezer(ディーザー)、nugs.net(ナグズネット:洋楽配信のみ)といったストリーミングサービスから、大滝詠一さんや私立恵比寿中学、Doul、Little Glee Monster、鬼頭明里さん、森高千里さんなど邦楽アーティストの楽曲を含めた4,000曲以上の360 Reality Audio対応コンテンツが配信される。また、360 Reality Audioの再生可能機器を拡充し、スマートフォンやウォークマン、ヘッドホン、スピーカーでも臨場感ある立体的な音場を楽しめる。

 昨年来から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響でライブコンサートの中止が相次いでいる。そうしたなかで「360 Reality Audio」は、音楽ファンとアーティストが会場に集えなくても、同じ空間にいるかのようなつながる喜びを提供することが可能となる。

 同社は、2019年の欧米での展開を皮切りに360 Reality Audioのエコシステムの形成を進めてきた。日本国内でも、制作・配信・再生環境を整備することで、新しい音楽体験を届け、音楽市場の活性化に努めるとのこと。今後も同社は、同ソリューションを通じて、これまでにない臨場感のある音楽体験を積極的に提供していく考え。

「360 Reality Audio」とは

 ソニーのオブジェクトベースの立体音響技術で、アーティストがライブ演奏をする場に入り込んだかのような、臨場感豊かな音場を実現する新たな音楽体験。コンテンツの制作時には、アーティストやクリエイターの創造性や音楽性に従って、ボーカル、コーラス、楽器などの音源に距離や角度などの位置情報を付けて全方位に配置することが可能。コンテンツの再生時には、制作意図が反映された、360度すべての方向から音が届く体験を楽しむことができる。