サントリー、海外グループ会社の理念研修にVRを活用開始 日本の現場を疑似体験できるプログラム開発

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2021/06/29 05:00

 サントリーグループは、海外グループ会社を対象に実施する、企業理念および創業精神の浸透を目的とした社内研修に、9月からVRを活用することを発表した。

 同グループは、国内外のすべてのグループ会社を対象に、企業理念や、「やってみなはれ」「利益三分主義」など創業精神について理解を促し、グループ横断でグローバルにシナジーを生み出すためのさまざまな活動を展開。そのひとつである同プログラムは、海外グループ会社の従業員が日本で研修を受け、企業理念や創業精神について理解を深めてもらうもの。帰国後、それぞれの職場に学んだことを広めてもらうことも狙いとしている。日本での約1週間の研修では、サントリーホールや水育の現場の視察、ワークショップなどに取り組む。

 今回同社は、新型コロナウイルス感染症拡大にともない、国と国の行き来が難しいなか、海外からでも各現場を体感できるような研修を実施したいという思いから、VRを使った研修プログラムをアビームコンサルティングと共同開発した。

VRプログラムの特徴

 VR機器を装着し、リモコンを自身で操作することで、サントリーホールや山崎蒸溜所など数ヵ所を訪れることができる。各地の解説は、サントリーが力を入れている愛鳥活動にちなみ、小鳥がプレゼンターを務める。360度見渡すことができ、遠隔地からでもまるで現地にいるかのような体験をすることで、没入感を持って学ぶことが可能となる。