LINEのUI/UX、BX、映像制作、スペースをデザインするCREATIVE CENTERは、国際的なデザイン賞である「Red Dot Award」にて、「Red Dot Award: Brands & Communication Design 2021」を受賞した。
「Red Dot Award」は、約65年の歴史を持つ、権威ある国際的なデザイン賞。その中の「Red Dot Award: Brands & Communication Design 2021」では、国際的に活躍するデザインの専門家によって、デザインの創造性、革新性、品質、人間工学などの基準から審査を行う。
今回CREATIVE CENTER内でのイベント「CREATIVE CENTER ON」がBrand Designカテゴリで、「LINE DEVELOPER DAY 2020」が Web Specialsカテゴリでそれぞれ受賞した。受賞作品は、2021年11月12日からオンラインにて見ることができる。
- Red Dot Design Award:https://www.red-dot.org/
- Red Dot Award Online Exhibition:https://www.red-dot.org/search/communication-design
CREATIVE CENTER ON
「CREATIVE CENTER ON」は、LINEのデザイン部署であるCREATIVE CENTERが組織文化醸成のために実施する社内イベントのひとつで、2020年は新型コロナウィルスの影響を考慮しオンラインにて執り行われた。開催当日は、100名を超えるデザイナーが集まり、クリエイティブなワークショップやその年にもっとも活躍したメンバーの表彰式などを実施。特に2020年は在宅ワークを中心とした働き方の中で、コミュニケーション不足やモチベーション観点での課題があがっていたことを考慮し、仲間意識やモチベーションの向上が図れるよう、イベント内容だけでなく全体のクリエイティブ制作にも工夫を凝らした。
イベントを象徴する丸い形のビジュアルアイデンティティ(以下「VI」)は「ON」という言葉の印象から形取り、その中にさまざまな角度でタイプフェイスを配置している。この文字1つひとつは、さまざまな個性を持つLINEのデザイナー各個人を意味し、「離れた場所にいても集いひとつになる」という思いを表現している。
VIは使用する場面ごとに拡張性を持たせる工夫を行った。たとえば、ポスターや招待状ではしっかりと円の輪郭をつけ、イベントへと誘う目印としての役割を表し、イベント実施時の使用に際しては円形の枠を取り払い、文字が自由な動きを持ったモーショングラフィックに変化させ好奇心を掻き立たせるデザインにしている。
また、オンライン上で集う皆がクリエイティブな空間に共存し楽しい時間を創造するため、参加するメンバーは、バーチャル背景として輪郭のない自由な形のVIを使用した。さらに、表彰式で授与した金属製のトロフィーでは、輪郭を持ったVIを刻印し特別な重みと光沢で受賞者の栄光を讃えるとともに、周囲のメンバーが翌年以降のモチベーションとなるような印象的な余韻を残すイメージを表現している。
LINE DEVELOPER DAY 2020
「LINE DEVELOPER DAY 2020」は、LINEが運営するさまざまなサービスの技術領域における挑戦や知見を紹介するエンジニア向け技術カンファレンス。7回目の開催となった当カンファレンスは新型コロナウィルス感染症の拡大状況を考慮し、ウェブサイト上でのオンライン開催となった。ウェブサイトにおいては、地域や国籍問わず、すべての参加者がリアルタイムでの閲覧やインタラクティブな参加が可能となるよう、日本語と英語バージョンでのサイト構築や日本語、英語、韓国語でのセッションの同時通訳など、参加者の多様性を意識して制作した。
LINE DEVELOPER DAY 2020:https://linedevday.linecorp.com/2020/ja
アイデンティティーとなっているグリーンとブルーの“ライン”のグラフィックモチーフは、開催テーマの核となる「技術の深さ、先を見据えた新しさ」が、光の線で伝達される様子を表している。このグラフィックモチーフはロゴ、キービジュアル、アイコン、UI、ノベルティなど全てのクリエイティブに反映され、一貫性のあるデザインとなっている。
また、インタラクションを効果的に使用することで、参加者が実際の会場に来場したような没入感や高揚感を体験できるよう設計。なお、ライブ配信中は、コメント機能やLINEのオリジナルキャラクターを用いた「リアクションスタンプ」でセッションに対するフィードバックやコメントを送ることができるようするなど、リアルタイムでインタラクティブなコミュニケーションを図り、主催者側と参加者の間に一体感が生まれる仕掛けを作った。結果的にイベント参加者は15,116名に達し、ウェブサイトについてはアンケートで91.2%の参加者から良い評価を得た。
CREATIVE CENTERは、世界の専門家から優れたクリエイティブとして認められたことを誇りに、今後もユーザーの課題解決のためのデザインを追求していく。