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ワントゥーテン、二条城で没入型アート体験イベントを12/12まで開催　AIで不規則性に宿る美を演出

CreatorZine編集部[著]

2021/11/13 18:00

　XRやAIなどの先端技術で社会課題の解決に取り組むワントゥーテンは、12月12日（日）まで（12月8日を除く）、世界遺産・元離宮二条城（京都府京都市）にてクリエイティブAIによるインタラクティブ・ランドアートや、京都の名店の食の数々を楽しめる没入型アート体験イベント「ワントゥーテン二条城夜会」を開催する。

　クリエイティブAIによる約400平方メートルの巨大インタラクティブ･ランドアートは、来場者の密度や位置、周辺の天候などの環境情報をAIが解析し、より自然現象に近い予測できない感覚的なインタラクティブアートを創出。また、会場内を満たす光と音は、重要文化財の唐門や特別名勝の二の丸庭園など、二条城が持つ情景や造形美の魅力を引き立たせ、二条城の持つ本質的な価値の再発見を促す。さらに京都の名店が集う食のコーナーも登場する。

アートコンセプト

二条城に宿し大地と水のエネルギーと、あなたが呼応するインタラクティブ・ランドアート

　京都は古くから風水をもとに作られた都市で､二条城の地下には「良い気を運ぶ水のエネルギーが流れている」など､数々の言伝えがある。これらの言伝えから着想を得て、二の丸御殿の前の庭を使い、徳川将軍や皇族たちがエネルギーを感じていたであろう情景を約400平方メートルの巨大な没入型インタラクティブ・ランドアートで表現。二条城の地下を流れる気の流れを、悠々とした龍で表現し、さらに､そのエネルギーを感じ取っているということを、来場者の足元に広がる光のサークル演出で表現した。

同イベントのポイント

ポイント1

　二条城は、絢爛な極彩色の彫刻や特有の造形美を誇る唐門、特別名勝に指定されている二の丸庭園など文化的な価値と芸術的な魅力を持つ建物、そして自然がある。これらの二条城本来が持つ価値をプロジェクション映像などで隠してしまうのではなく、魅力や美しさを引き立たせるシンプルでいながら緻密に計算されたライトアップ演出を実現した。

ポイント2

　触ると演出が変化する、という直感的なインタラクティブ演出に加えて、独自開発した「クリエイティブAI」を使って、来場者の密度や位置、さらに天気や天候などの環境情報などさまざまな情報を複合的にAIが解析し、予測できない不規則な演出を発現させる。より自然現象に近しい感覚的インタラクティブというものをAIによって創り出している。

ポイント3

　同イベントでは、感染対策の徹底を前提とし、演出のなかにも「コロナ終息を祈り・願う来場者参加型演出」やソーシャルディスタンスをルールではなく、インタラクティブアート演出に変換させるチャレンジも行っている。

京都で予約困難な名店が集結　多彩な食の数々はテイクアウトも可能

　二の丸御殿の台所として使用されていた台所前スペースに食のエリアを展開。同イベントの想いやコンセプトに共感した名店の数々が集まり、京都を代表する逸品を取り揃えている。お土産としても、その場での実食も楽しむことができる。また、より多くの美食を楽しんでもらいたいという思いを込めて、最初の19日間と後半の17日間とでメニューを入れ替えて提供する。