直感的なクリエイティブ制作をサポートするデバイスを開発するフィンランドのスタートアップ「Loupedeck(ループデック)」は、日本語の強化を含む大規模アップデートを行い、公式サイトにてソフトウェア5.0 の配布を開始した。
Loupedeckは、写真や動画、音楽、デザイン、ライブ配信などのさまざまなアプリケーションを直感的に操作するために設計された、専用の編集・配信コントローラを開発・販売している。現在は、「Loupedeck+」「Loupedeck CT」「Loupedeck Live」を展開。
Adobe Lightroom、 Photoshop、 Premiere Pro、 Twitch、 Streamlabs OBS、 OBS Studio を始めとした主要な編集・配信ソフトウェアとネイティブ対応し、シームレスなコントロールと直感的なインターフェースを実現。制作業務やライブ配信における操作性を格段に向上させる。
ソフトウェア5.0の主な新要素は、「より直感的なカスタマイズとアクションの設定が可能な新UI」と「新たなアプリケーションとのネイティブ対応」。これまで左右に分かれていたパネルがひとつに統合され、直感的なカスタマイズとアクションの設定が可能となった。
また、フォトグラファーから待望されていた「Capture One」や、配信ソフトである「vMix(Windows)」と「Ecamm Live(MacOS)」を、新たに対応アプリケーションに追加している。
今回のアップデートは、編集・配信コントローラ「Loupedeck CT」「Loupedeck Live」を使用するすべてのユーザーが利用できる。公式サイトから最新版のソフトウェアをダウンロードしてアップデート可能とのこと。
主なアップデート内容は、次のとおり。
- より直感的カスタマイズとアクションの設定が可能なUI
- 簡略化プロファイル
- 写真編集ソフトCapture One(MacOS)、配信ソフトVmix・Ecamm Liveとのネイティブ対応
- シンプルになったワークスペースとページ設定
- すべてのプラグインの動作最適化
- 認証アプリケーションとアカウントとのシームレスなリンク
- セットアップの不具合などを表示するステータス機能
簡略化プロファイル
従来のプロファイルに加えて、「簡略化プロファイル」機能を追加。複雑な編集機能を使用しない配信者向けに設計されており、ワークスペース機能を省き、ボタンでのアクションをメインとしている。右側のパネルから容易にアクションを見つけ、各ボタンに割り振ることが可能。8個の丸ボタンを押すことで瞬時に特定のページに移動できる。
対応アプリケーションの拡張
これまでショートカットキーで対応をしていた写真編集者に人気の編集ソフト「Capture One」とAPIによりネイティブ対応し、より快適に、より機能的に編集を行うことができるように。また、メジャーな配信アプリである「Vmix(windows)」と「Ecamm Live(MacOS)」もネイティブ対応し、配信者のコンテンツ強化をサポートする。Adobe Maxで披露された新しいマスク機能を持つ「Adobe Lightroom Classic」の最新版にも対応している。
SDKアップデート
Loupedeckコントローラの可能性をさらに広げるために、開発者向けSDKもアップデートを行った。これにより、サードパーティの開発者もプラグインを作成することが可能になり、対応アプリケーションが日々増えていくことに。現在開発予定のディベロッパーには、Microsoftを始め、Voicemodなど日本で展開中の企業も含まれている。