KDDIとPsychic VR Lab、都市空間にバーチャル広告などを重ねて配信できる「XRscape」開始

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2022/01/27 06:00

 KDDIとPsychic VR Labは、2022年2月1日から、5GやVPSなどのXR技術で実在の都市空間にバーチャル広告やコンテンツを重ねて配信できる空間のメディア化ソリューション「XRscape(エックスアールスケープ)」の提供を開始する。

 広告主となる企業やイベント主催者は同ソリューションにより、都市空間にバーチャル広告やコンテンツを自由に設置でき、都市全体を活用したプロモーションなどを容易に実施できるようになる。

 同ソリューションは、バーチャル広告やコンテンツを実在の都市空間に自由に重ねて設置できることに加え、都市の回遊性を高めるARスタンプラリーなども容易に実施でき、都市全体を大規模なプロモーションなどに活用できるようになる。

 また、ユーザーは、KDDIのXRアプリ「SATCH X powered by STYLY」を起動し、スマートフォンを都市空間にかざすだけで、容易にコンテンツを体験することができる。

 なお、両者は、パルコとともに、スタートアップのビジネスモデルと大企業のリアルアセットを活用して新規事業創出を目指す事業共創プログラム「∞(ムゲン)の翼 2021」の一環として、東京都渋谷区の渋谷PARCO 1階「ナカシブ通り」と10階「ROOFTOP PARK」の2地点を空間のメディア化の対応施設とした。また、都市空間向けのコンテンツ制作と配信は、東京・大阪・名古屋・札幌・福岡・京都の6都市で対応しており、今後全国の都市や施設に拡大していく予定となっている。

特徴

 XRscapeは、「 渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」での活動や実証実験を通じた知見を踏まえ、実在の都市空間にバーチャル広告やコンテンツなどを自由に配置・配信できる空間のメディア化ソリューション。XRクリエイティブツール「STYLY Studio」を使い、都市空間に重ねるAR/MRコンテンツを容易に制作、管理、配信が可能。利用者は「SATCH X」を使いスマートフォンをかざすことで、実在の空間にコンテンツを重ね合わせる「XRのある風景(XRscape)」に容易にアクセスできるようになる。

想定ユースケース

AR/MRコンテンツ配信

 同ソリューションの対応場所において、空間上のさまざまな場所にコンテンツを配置し、その空間全体をジャックすることができる。コンテンツは静的なものだけではなく、ゲームなどのインタラクティブコンテンツにも対応している。

 同ソリューションでは、コンテンツの制作から実施場所の使用許諾の取得までワンストップで行うことができ、空間に合わせたコンテンツを容易に配信することができる。

デジタル広告配信

 屋外広告やデジタルサイネージなどの物理的な設置枠に関係なく、空間に自社の広告を配信することができる。既存の屋外広告枠と合わせて配信することで、ユーザーへの訴求を強化することができる。

回遊型ARスタンプラリー

 対応スポットに複数のAR/MRコンテンツを配置し、施設内や都市を回遊しながらユーザーに楽しんでもらえるプロモーション施策を容易に実施することができる。

キャラクターグリーティング

 IPキャラクターを3Dモデルで特定の場所に出現させ、ユーザーにはキャラクターと一緒に写真を撮る体験や、ユーザーの行動に合わせてキャラクターが反応するなどのインタラクティブな体験を提供できる。

対応エリア(2022年2月時点)

空間のメディア化対応施設

渋谷PARCO 1階「ナカシブ通り」
渋谷PARCO 1階「ナカシブ通り」
渋谷PARCO 10階「ROOFTOP PARK」
渋谷PARCO 10階「ROOFTOP PARK」

都市空間

東京・大阪・名古屋・札幌・福岡・京都の6都市