アートスパークホールディングスとワコムは、資本業務提携に関する契約を締結した。アートスパークが発行済み株式の約5％を第三者割当増資し、ワコムはこの増資による株式を取得するのと合わせ、持株比率が10％を超えない範囲で、市場買付によりアートスパークの普通株式を取得する予定となっている。
両社は、アートスパーク傘下のセルシスが販売するイラスト・マンガ・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」をワコムのペンタブレット製品に付属するなど協業の歴史を共有し、20年以上にわたってクリエイティブ・コミュニティーをともに支え、けん引してきた。
同提携によってこの協業をさらに深め、両社が参画する技術開発案件や、ワコムがパートナー各社と進めるプロジェクトなどについて、アプリへの実装やサービス運営などで連携を進め、顧客やパートナーに価値ある体験を提供する。
具体的には、次のような取り組みを通して、日本発の文化であるイラストやマンガを通した世界のクリエイティブ産業の発展に寄与することや、新しいビジネス・ワークフローや新しい学び方を支えるソリューションの開発・提供を目指す。加えて、将来のニーズを踏まえた技術を開発し両社の製品へ実装することで、創作者の権利を守り、新たな気づきや価値を生み出す機会を提供するなど、クリエイターやコミュニティーの皆さまの生涯にわたる創作活動をサポートしていく。
- 教育など特定用途に向けた、ワコム製品と「CLIP STUDIO PAINT」を通じたクリエイティブ創作体験の共同開発
- KISEKI ARTサービスと「CLIP STUDIO PAINT」の連携による新しい価値提供のための共同開発
- デジタル著作権管理、創作にまつわる権利保護に向けた技術の「CLIP STUDIO PAINT」への実装とサービス運営の検討
- 新しいクリエイティブ制作ワークフロー開発に向けたワコム製品、新機能の「CLIP STUDIO PAINT」との連携、開発
- パートナー企業に対する、ワコム製品と「CLIP STUDIO PAINT」を連携させた共同開発・提案
上記5つに加え、ワコム製品と「CLIP STUDIO PAINT」ユーザーの創作体験向上に向けた、継続的な共同開発を行っていく。
