アズワンは、三井金属鉱業とLithoz GmbH(以下、Lithoz)と協働し、ファインセラミックス3Dプリンティング受託サービスを開始した。
今回、アズワンの「科学」・「医療」を中心とした理化学機器販売網による広範な顧客ネットワークと、三井金属の永年にわたる「各種セラミックス素材取り扱いのノウハウおよび焼成技術」、Lithoz社の「高密度」「高精度」の3D造形技術を活かし、3社協働によるファインセラミックスの3Dプリンティング受託サービスを開始した。
Lithoz社のセラミック光造形技術は光重合1技術とDLP技術を組み合わせて、セラミックス充填剤を選択的に光重合して三次元構造を積層造形する技術であり、従来の鋳型による作製方法では再現できなかったアンダーカット・空洞・細胞のスキャフォール※3など複雑または繊細な形状のデザインが可能となる。さらに三井金属の焼成技術と組み合わせることで、高品質・高性能なファインセラミックスを短納期で供給することができる。
また、今回導入したセラミックス3DプリンターCeraFab S65 MEDICALはクラウンなどの医療用・歯科用部品作製用の専用ソフトもインストールされており研究用途や既存部品にも対応可能となっている。
現時点で対応可能な材料はアルミナだが、そのほかジルコニア・シリカ・窒化ケイ素・アパタイトなど順次立ち上げを計画している。
同社は、人・モノ・サービス・情報をつなぎワンストップでユーザーのアウトプットを支援することを事業の中心に捉えており、同サービスを受託メニューとしてラインナップすることで、消費者のコスト面でのハードルを下げ、研究開発というアウトプットのスピードアップをアシストしていく考え。