Figmaが公式で開催するデザインカンファレンス「Config」の中継を観覧するイベント「Tokyo Config Watch Party」が5月11日(水)に開催された。
Figmaの日本進出を記念し開催された本イベントでは、大型スクリーンでのConfig中継の配信やFigmaの使いかたを解説するセッションなど、Tokyo Config Watch Partyならではのコンテンツが用意された。
サンフランシスコからオンラインで参加したFigmaプロダクト責任者 山下祐樹氏がデモを交えながら、Configで発表する新機能のすべてを日本語で解説を行った。
Figjamでは、Jira、Asana、Githubと連携したウィジェットや、グリーティングカードウィジェット、ボイスメモウィジェットといったミーティングを楽しくするためのウィジェットなどを紹介。
またFigmaに関するエキサイティングなトピックとして、パスワードで保護されたリンクを追加できる機能が搭載されたこと、アクセシビリティ面で、文字の色と背景の色とのコントラストが十分になるような改善が行われたことなどを紹介。またもっとも要望が多かった機能として「ダークモード」への対応、ミーティングなどで素早く自身の画面を共有することが可能になる新機能「スポットライト」の導入が完了したことなども明かした。
速報です!以下のFeatureが#Config2022 で発表されました🚀
— Figma (@figma) May 11, 2022
1. ダークモード
2. 改善されたオートレイアウト
3. コンポーネントプロパティ
4. スポットライト
5. FigJamの新しい@jira, @asana, @githubウィジェット
6. 可変 (Variable)フォント
7. スプリングアニメーション
8. 個別のストローク https://t.co/z12MxyQBTc
続いて行われた「Figmaの中の人に聞く!」のセッションでは、カントリーマネージャーの川延浩彰氏と製品責任者の山下祐樹氏が登壇。参加者から寄せられた質問に回答した様子を抜粋して紹介する。
――Figmaをウェブアプリケーションベースにするというアイディアは、どのように生まれたのでしょうか。
山下 コラボレーションの重要性をふまえるとウェブのほうがやりやすいという考えかたでした。またデベロッパーやプロダクトマネージャーが内容を確認するためにファイルをダウンロードするのは手間ですが、URLをシェアするだけで良ければそのほうが楽だろうといった考えのもと、ウェブをベースにしました。
――日本語化について、エデュケーション関係の記事やコンテンツがあると思いますが、そちらの翻訳は予定されていますか?
川延 ローカライゼーション全般についてお伝えすると、今年3月にアナウンスさせていただいたとおり、製品全般のローカライゼーションは夏頃を目処に行うことは確実です。ただそれはあくまで、取り組みのひとつでしかありません。製品だけローカライズして終わりではなく、そのあとにしなければならないローカライズもまだまだあるので、ローカライズ全般という意味でご期待いただければと思います。
――Figmaの社内では、どのようにFigmaを活用していますか?
山下 カルチャーからすれば、デザインは自分のものであるという概念がありません。そのためたとえばエンジニアがファイルを開けて少し編集したりすることもありますし、デザイナーの目を気にする必要がない文化です。そういったデザイナー、エンジニア、プロダクトマネージャーの肩書にこだわらず、みんなが貢献できるようなプロセスで進めています。
あとは、たとえばデザインレビューやプロダクトレビューの前には、FigmaでできたデザインをFigJamにコピペし、そこでフィードバックを行っています。
――どのようにユーザーのフィードバックを受け取り、開発の優先順位づけに活かしていますか?
山下 ユーザーのフィードバックは常に全社員が読んでいます。まず優先順位づけとしては、いろいろなユーザータイプを考え、各タイプの視点でどのような機能に対応するべきかを議論しています。
また、いろいろなタイプのお客さまと話して、バランスよくロードマップをつくるという考えかたも大切にしています。たとえばFigmaのBranching機能は大規模な会社から、関わるメンバー全員が編集できるような自由度にしてしまっては管理が難しいというリクエストをもらったことで生まれた機能です。