クリエイター向け左手デバイス「Orbital2(オービタルツー)」を開発・販売するBRAIN MAGICは、5月26日(木)より新製品「Orbital2 STERNA(オービタルツー スターナ)」をGREEN FUNDINGを通じてクラウドファンディングを開始することを発表。また、一般販売は、クラウドファンディング終了後の8月以降を予定している。
さらに、同日より「Orbital2」向けに「ロガー機能」を搭載したアプリケーションもリリース。クリエイターと共同開発を行ったロガー機能は、クリエイティブ制作において繰り返し行われる同じような操作をクリエイティブソフト上で簡単に登録することができ、デバイスのプログラムマクロ機能に割り当てることで、クリエイターの作業を自動化することが可能となる。これにより、クリエイターの作業負荷の軽減だけでなく、制作時間の短縮を実現する。
GREEN FUNDINGでの「Orbital2 STERNA」の販売期間は5月26日(木)~7月10日(日)を予定。期間中は「蔦屋家電+」と「ワコムブランドストア新宿」で実際に製品を体験することができる。また、販売を記念して、「Orbital2」と「Wacom One液晶ペンタブレット」や「トラックボールマウス」など豪華プレゼントがあたるTwitterキャンペーンなども実施予定。
「Orbital2 STERNA」の開発背景
2019年の一般販売開始以降、作業効率化や腱鞘炎予防などクリエイターの課題解決を目的に開発された「Orbital2」は、ハイエンドな左手デバイスとして映像、イラスト・漫画、3DCG、サウンド、デザインなどを手掛ける世界のプロのクリエイターから支持を受けてきた。
それらの背景をふまえOrbital2 STERNAの開発に至ったきっかけについて、メディア発表会に登場した代表取締役の神成大樹氏は次のように語った。
「Orbital2はさまざまな方に使っていただけるようになり、CGスタジオやゲームスタジオ単位で導入していただける事例もでてきています。ただ、カジュアルにクリエイティブに取り組む方も増えており、小学生が誕生日にプロ向けの編集ソフトを買ってもらうケースもある。そういった際に、現在のOrbital2はどうしても手が届きにくい価格になってしまっていました。そんななかユーザー調査でOrbital2の購入を検討している方の検索ワードを調べてみたところ、Orbital2と同時に検索されている言葉の第2位が『Orbital2 高い理由』だったんです。やはりそういった意見があるかと思い、なんとかOrbital2の創造性やBRAIN MAGICのテクノロジーをもっと手軽に使ってもらえる方法がないかと考え始めました」
新製品「Orbital2 STERNA」は、そういったデジタルクリエイティブを学ぶ学生や趣味でクリエイティブ制作を行う人、Orbital2の操作性を気軽に試したい人など、より幅広い層に向けた入力デバイスとなっている。ベーシックな機能を集約して搭載することで、現行モデルのOrbital2で実現できなかった、人間工学から計算された最適なフォルムを追求し、操作感の向上を実現している。
また、Orbital2とのハードウェア面の違いは大きく3つあると神成氏。次のように詳細を解説した。
「ひとつはOrbital2に含まれていた振動モーターです。ユーザーに機能の切り替えをフィードバックするためのこのモーターが、Orbital2 STERNAにはありません。ふたつめは、接続方式をアップデートし、Orbital2 STERNAはUSB Type-Cによる接続が可能になったこと。3つめは、Orbital2に搭載されていたいくつかのパーツをとりのぞいたことで、Orbital2 STERNAの筐体のなかに若干の余裕が生まれ、それによって私たちが人間工学をベースに本来はこうあるべきだと考えていた理想の形状に近づけることができた点です。たとえば、ジョイスティックの直径も若干小さくなっていますし、頭頂部の形も変わっている。それによってOrbital2 STERNAでは、より操作しやすい形状を実現しています」
Orbital2ファミリーの特徴
- 利き手を問わないシンメトリー設計
- 手首の疲労を軽減するエルゴノミクスデザイン
- 手の小さい人でも多くの機能を活用できる、持ち歩きにも便利なコンパクト設計
- ダイヤルを持ち合わせたジョイスティックやリング状のメニューをマウスカーソルやペン先をフリックすることでさまざまな機能を実行する「フリックメニュー」などで直感的操作を実現
- 100万回の耐久試験をクリアした産業用パーツを採用
- 特許取得の独自機構でコマンド割り当てできるダイヤル機能数は8個、ダイヤルの左右回転と押し込みスイッチでジョイスティックだけで割り当てできるコマンド数は最大24個
- 目線の分散を防ぐ画面オーバーレイ型のUIメニュー搭載
- 「キーローテーション入力」機能で、最大10個のショートカットキー設定やPhotoshopのブラシ不透明度調整などが可能
Orbital2 STERNAの特徴
- ナチュラルな白を基調としたボディ
- 新たなジョイステックで、指先の軽い力での操作を実現
- スイッチに凸型形状を採用し、誤操作を軽減
- スイッチを配置したFlat Ringの傾斜で、より簡単な指先操作を実現
製品概要
- 製品名:「Orbital2 STERNA(オービタルツー スターナ)」
- 製品ページ:https://brainmagic.tokyo/product/teaser/?from=pr
- サイズ:全高 約68mm
- 底面~フラットリングの高さ:約33mm
- フラットリング直径:約60mm
- ダイアル直径:約28mm
- 重量:約132g
- 接続方式:着脱式USBによる有線接続:Type-C 端子
- 一般販売予定価格:18,920円
GREEN FUNDINGでの「Orbital2 STERNA」プロジェクト概要
クラウドファンディング・プロジェクトの特典として、最大25%OFFの早割プランや、ワコムのペンタブレットとのセットなどが用意されている。
- プロジェクト期間:5月26日(木)10時~7月10日(日)23時59分(終了時間は変更する場合がある)
- 特典:クリエイティブ特別講座(映像クリエイター向け特別講座:講師・ダストマン、白戸裕也、ラクーンエフェクト/イラストレイター向け特別講座:講師・ときわた、江川あきら/グラフィックデザイナー向け講座:講師・TURBO)
※講座内容などについてはプロジェクトページにて随時更新予定。
Orbital2 Loggerの概要
Orbital2 のプログラムマクロ機能にキーを登録する際に、「Orbital2 Logger」を利用することで、クリエイティブソフトを利用しながら、キーを順番に登録することができる。
「Orbital2(オービタルツー)」について
映像、イラスト・漫画、3DCG、サウンド、デザインなどさまざまなデジタルクリエイターのクリエイティブシーンにおける、キーボード操作を無くすことを目的に開発されたクリエイターのための入力デバイス。独自の機構を採用することにより、過去に類を見ない水準で高機能性と小型化の両立を実現している。
マウスやタブレットの最高の相棒として、さまざまなクリエイティブソフトウェアに対応し、「ショートカットキーを用いる以上の作業時間の短縮」と「疲労の緩和」を実現する。価格:¥35,200(税込)