デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)は、メタバースのゲーミングプラットフォーム「ROBLOX」内での広告配信ソリューションを運営するSuper League Gaming,Inc.とパートナーシップ契約を締結し、同社のゲーム内アドネットワーク「SUPER LEAGUE NETWORK」の国内販売を開始することを発表した。
DACでは、近年急速に広がりつつあるメタバース領域における次世代型メディア事業への取り組みとして、ゲーム・XRコンテンツなどのバーチャル空間内での広告を展開するサービス「arrova」(アローバ)を2021年に立ち上げた。すでに、大手ゲーム事業会社や国内有力のXR媒体とのパートナーシップ締結、広告枠の開発・販売などによる広告出稿の実績を多数有している。また、メタバース領域におけるコンサルテーションやメディアプロデュースのほか、バーチャル空間内での広告配信システム・計測ツールなどの研究開発も行っており、今後、次世代インフラとなりうるメタバース領域におけるメディア取引の体系化に向けた取り組みを進めている。
今回arrovaは、こうした国内外でも類を見ないゲーム・XRを用いた広告事業の一環として、世界的に有力なオンラインゲーミングプラットフォームである「ROBLOX」内での広告配信ソリューションを運営するSuper League Gaming社とパートナーシップ契約を締結し、同プラットフォームにおけるゲーム内アドネットワーク「SUPER LEAGUE NETWORK」の国内販売を開始することとなった。
SUPER LEAGUE NETWORKについて
「ROBLOX」のゲーム空間内に、バーチャルサイネージ広告(看板広告)と3Dキャラクター(3Dインタラクティブ広告)の配信面を保有するアドネットワーク。配信面はゲーム内のランドマークに自然なかたちで挿入されるため、プレイ中に差し込まれる従来の強制視聴型ゲーム広告に比べ、ユーザープレイ体験を阻害せず、忌避感を生まない広告プロダクトとなっているという。現在は静止画・動画GIF・3Dインタラクティブキャラクターに対応。また、広告配信時におけるターゲティングやメジャメントなどの機能があり、プレイヤーの属性に合わせた配信制御や、広告が画面内に表示されて10秒で視聴換算するビューアビリティ計測など、従来のデジタル広告と同様のパフォーマンス管理を屋外広告の形式で実現できる。
同社では、メタバース領域・XR空間を活用することで、生活者の広告体験を、従来型の“面”にとどまらない、より立体的でユーザー体験を拡張する“ブランデッド”なものにしていくことを目指す。広告に対する忌避感を生みださない、魅力的でネイティブな新たなコミュニケーションの在り方を提供すべく、今後もさまざまなメタバース領域のコンテンツホルダーと連携し、当該領域における新規広告プロダクトの開発・販売に注力していくとのこと。