オトナルは、SUSHI TOP MARKETINGと連携し、音声広告&音声コンテンツ領域でのNFT配布で業務提携したことを発表した。
NFT配布によるWeb3.0時代のアドテク『トークングラフマーケティング』とは、ブロックチェーン上の公開情報から、生活者が所有するNFT(非代替性トークン)を確認し、その人の属性や趣味・趣向等を推測して、親和性の高いNFTの配布や企業の製品・サービスの訴求を行うもの。
この仕組みは、ブロックチェーンなどの先端技術を活用して分散管理を可能にし、非中央集権的なインターネット環境を構築していく「Web3.0」の実現につながるものとして、世界的に注目されている。投機的な面が注目される傾向にあるNFTや仮想通貨だが、デジタルコンテンツの真正性の証明が可能なトークングラフの活用は暗号資産の実用的な手段として期待されている。
両社は今回の業務提携によって、音によるNFT配布とデジタル音声広告配信・音声コンテンツ配信を連携させたNFTの広告領域での活用を実現する。
オトナルの持つデジタル音声広告配信・音声コンテンツ配信のノウハウと、SUSHI TOP MARKETINGの、NFT配布やトークングラフマーケティングのナレッジおよびエヴィクサーと共同で提供する音でNFTを配布するソリューションを掛け合わせて、Web3.0時代の音を通じた広告キャンペーン実現をする。
スマートフォンやスマートスピーカーで使用するデジタル音声メディアはもちろんのこと、ポッドキャスト、地上波ラジオ、また、DOOH(デジタル屋外広告)のような野外広告や屋内広告まで、音声が広告として活用されるすべてのシーンでNFT活用の創出を目指す。
- インターネットラジオ広告・音楽サービス内の音声広告
- 企業ポッドキャスト(ブランデッドポッドキャスト)
- スマートスピーカー上の音声番組
- 地上波ラジオ番組
- 音声付きDOOH(デジタル屋外広告)
- 音声の店内広告
- ライブイベント
これまでのNFT取得では、アプリが必要であったり、仮想通貨による売買が必要であったために、NFT入手までの障壁が課題だった。
今回の取り組みでは、SUSHI TOP MARKETINGの提供するブラウザさえ開ければ容易にNFTを受け取れる技術により、NFT配布の敷居を下げ、マーケティングへの活用を実用的なものとしている。
コンテンツ接触による本質的な体験の証 ファン度や体験の証明としてのNFT活用
ポッドキャストやラジオなどの音声を通じたNFT配布では、クリックやURL送付でのNFT配布と異なり、“音声コンテンツをきちんと再生したリスナー”しか受け取れない状態に。そのため、NFTを所有していることがコンテンツに触れた証であり、ファンの証明としてNFTが機能する。
また、リアルな会場での音声を通じたNFT配布では、その場にいた人しか受け取ることができないため、イベントや特定の店舗への本質的な訪問・滞在の証明となるという。
企業のマーケティングにおいてCookieや広告識別子のように機能するNFT配布の可能性
広告キャンペーンへの接触や音声番組の聴取により、特定のキャンペーンのNFTがリスナーのウォレットに格納された場合、そのNFTはこれまでのアドテクノロジーで活用されてきたCookieや広告識別子(IDFAなど)のように、個人を特定できないかたちでその人の趣味嗜好や行動を表すものとして機能する。
そのため、企業のブランドサイトに訪れた場合に、特定のキャンペーンで配布されたNFTを持つ人だけが見ることのできる限定コンテンツを表示したり、NFTを持つ人だけにプッシュ通知を行うといったブランドコミュニケーションを行うことが可能となる。