電通デジタル、トライブ基点の独自分析を行う統合フレームワーク提供開始 SNSユーザーを趣味嗜好で区分

  • X
  • Facebook
  • note
  • hatena
  • Pocket
2022/09/12 20:00

 電通デジタルは、SNS上のユーザーを共通の興味関心やライフスタイルを持つ集団“トライブ”基点で分析する独自手法を開発し、SNSのマーケティング手法を高度化する統合フレームワーク「Tribe Driven Marketing(トライブドリブンマーケティング)」を提供開始した。

 企業がSNS上で公式アカウントを運用する際や広告を配信した際に、接触したユーザーが企業や製品などのファンになったのか、その後SNS上で投稿をするなど好意(または離反)を持ったかといった、接触ユーザーの態度変容や推移を継続して捉えることは困難な実態がある。また、近年ではユーザーの趣味嗜好が多様化し細分化されるなかで、そうした情報発信で得られたエンゲージメントは、どのユーザーの影響が大きく、またどのような属性や特徴を持ったユーザーに多く支持されているのかを、俯瞰してスピーディーに把握することも困難だった。

 このような背景から同社では、SNS上のユーザーを趣味嗜好で区分した“トライブ”という集団で捉えて分析する、独自の手法を開発。このトライブを中心に置いた分析手法を活用することで、公式SNSアカウントの運用施策や広告施策の効果の可視化がより高度かつスピーディーに行えるようになった。また、広告媒体の配信セグメントや、デモグラフィック属性、ジオグラフィック属性ではない、顧客のより深いインサイトを捉えたマーケティング活動の高度化を実現する。同社では、これを統合フレームワーク「Tribe Driven Marketing」として展開し、これまでにはなかった、ユーザーインサイトを捉えた高度なSNSマーケティングを提供する。

 これにより、タイムリーかつより深い顧客のインサイトを捉えることが可能となり、さまざまな企業のマーケティング施策に活用することができる。

「Tribe Driven Marketing」の特徴

トライブを活用した独自の分析手法

 ターゲットとなるユーザーのトライブを独自に定義し、トライブごとの反響を可視化する。

スピーディーなPDCAサイクル

 各施策の効果を迅速にトライブと紐づけることで、エンゲージメントの高いトライブへの広告配信を増やし効果を上げる、またそのトライブ内のユーザーの共通点を見出すことができる。これにより、広告配信に限らない施策プランニングを行う、などスピーディーなPDCAサイクルが可能となる。

広告接触以降の分析

 従来、広告施策では広告接触時の評価に留まり、広告接触以降のユーザーの態度変容を捉えることはできなかったが、「Tribe Driven Marketing」では広告接触後の分析も可能となり、広告施策の効果をより精緻に分析することができる。

公式SNSアカウントの運用施策と広告施策を横断して評価

 「Tribe Driven Marketing」では、公式アカウントによるSNSの運用施策と広告施策を横断して評価できるため、どの施策がより効果のあるものなのかを評価することが可能となる。

クリエイティブ開発やコミュニケーションプラン立案への活用

 トライブごとの反響を可視化し分析することで、クリエイティブ開発やコミュニケーションプランの立案・実行を行うことが可能に。その知見をクライアント企業の施策に活用し、より良い成果創出に貢献する。