アジャイルメディアが「ファン キャスティング」開始 ブランド理解度の高いファンをインフルエンサー起用

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2022/09/21 06:00

 ブランドのファン育成・活性化を手がけるアジャイルメディア・ネットワーク(以下、AMN)は、商品/サービスのファンのなかでも特にフォロワー数が多い人を自社のインフルエンサーとして発掘・育成し、マーケティング運用をするソリューション「ファン キャスティング」の提供を開始した。同社の独自分析ツール「アンバサダープラットフォーム」を活用し、これまでのファンマーケティング支援の実績を活かした新しいインフルエンサーマーケティングを実現する。

 インフルエンサーマーケティングの需要は年々拡大しており、その市場規模予測も2020年の317億円に対し、2025年には723億円(2020年比約2.3倍)と、堅調な推移が見込まれている(サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ)。

 一般的なインフルエンサーマーケティング施策は、多くのフォロワーにリーチが見込める「インフルエンサー」や「有名タレント・芸能人」を起用し、商品や店舗・サービスなどをSNSなどでPRする形式で実施されているが、案件の多様性もあり、実際にインフルエンサー本人がPRするすべての商品/サービスのファンであることは少ない。そのため、情報訴求やブランド認知という観点では大きな効果があるが、情報の信頼性に関してはフォロワーやSNSユーザーも、より注意を払うようになっている。

 同社ではこれまで250を超えるアンバサダーマーケティング(商品/ブランドを購入するだけでなく周囲に推奨し、ほかのユーザーへのサポートやブランドの擁護まで自発的に行うファンを「アンバサダー」と定義し、育成・活性化させるコミュニケーションを軸とした中長期マーケティング)を推進していくなかで、商品/サービスを他者にお薦めする熱量の高いファンのなかに極めてSNSフォロワー数の多い人が、どのブランドにも一定の割合で存在することが判明した。

アンバサダープログラムに参加しているファンのSNSフォロワー数分布 出典:AMN「アンバサダープラットフォーム(AP)登録者フォロワー分析データ」※サンプル10件の平均データ
アンバサダープログラムに参加しているファンのSNSフォロワー数分布(出典:AMN「アンバサダープラットフォーム(AP)登録者フォロワー分析データ」/サンプル10件の平均データ

 そこで今回、そのようなアンバサダーをインフルエンサーとしてパートナー化し、企業とのコミュニケーションを通して投稿の質を高め、多くのフォロワーへ届けていく新たなソリューションを提供することとなった。

ソリューションの概要

 一般的なインフルエンサー施策では、インフルエンサー本人が必ずしもその商品/サービスのファンであるとは限らないため、コンテンツ内容にもあまり熱量を感じられないものが多く見受けられる。

 一方で「ファンキャスティング」では、ファンのなかからインフルエンサーになってもらうことから、信頼性の高い投稿内容の醸成が可能となる。

 また、従来のようにインフルエンサーが所属する事務所など外部へ依頼するのではなく、自社のファンのなかから発掘・育成するため、企業が直接パートナーシップを築くことができ、マーケティングコストを抑えることが可能となる。

提供イメージ
提供イメージ

 「ファンキャスティング」のインフルエンサー選定は、インフルエンサー事務所へ依頼するのではなく、企業が直接キャスティングをする形式をとる。公式サイトや公式SNSで公募、また公式SNSのフォロワーなどのなかから熱量や影響力などを把握したうえでキャスティングを行う。キャスティングされた人には個別のコミュニケーションを通じて特別なオファー(商品/情報提供、先行体験、調査参加など)を提示し、個人のSNSにて発信してもらう。その後、同社テクノロジー「アンバサダープラットフォーム」にて、投稿内容・リーチ量・エンゲージメントなどを分析、効果測定を行うことで、より効果的なマーケティングを実現する。

 さらに、従来のインフルエンサー施策における次のような要望にも応えられると考えているとのこと。