東京の本社を中心とし、世界4都市で事業を展開するクリエイティブエージェンシー「monopo」は、2021年11月にニューヨークに現地法人、monopo New York LLCを設立。その後アーティストとのコラボレーション、スタートアップビジネスに対するデザインコンサルテーション、サステナビリティに特化したコミュニケーションなど、北米ブランドとの共創に力を入れてきた。今回ニューヨーク市場でのさらなるクリエイティブ・コラボレーションを目指し、コミュニティスペース「The Parlor」を共同企画、オープンする運びとなった。
新たな交わり・機会・価値を生み出す、インクルーシブなスペースを目指して
The Parlorはニューヨークのブルックリン・グリーンポイント地区にある、コワーキングスペースとイベントスペースとなり、デザイナー、起業家、何か熱中しているもの・ことがある人や、クリエイティブの力で世界をおもしろくしようとするひとへ、新しい可能性を生み出す場を提供したいという想いから生まれた。互いを刺激するようなコラボレーションにとどまらず、気軽に立ち寄れ、交わり、支え合えるような空間を目指したことから「Parlor(憩いの場、客間)」と名付けられた。
世界的にコロナが落ち着いてきた今、クリエイティブに関わる人たちが出会い、気軽にお互いを知ることのできる物理的なスペースがいっそう求められるようになった。オフィスメンバー向けには日々の活動を効率的に行える設備を提供しているほか、オフィスメンバーだけでなく、どんな人も使うことができる各種イベントが開催できるラウンジ・キッチンなども備えている(要予約)。
TakramやBLANKらと作り上げる、ジャパン・デザインの震源地
The Parlorはこの地域で古くから愛されていたバーがあった物件。老朽化していた物件のリノベーションに設計事務所BLANK が2019年から着手し、翌年2020年に竣工。当初はNYで日系飲食店の設計を数多く手掛けるBLANK のオフィスとして利用され、その後日本の食文化をNYへ発信したいという強い思いをもったビジネスオーナーや一流シェフのテストキッチン兼新店舗開店の構想を練るための場所として利用されるようになった。
2022年にクリエイティブエージェンシー「monopo」およびデザインイノベーションファーム「Takram」がオフィススペースを構えるため参入したことをきっかけに、さらに広く日本文化発信のハブとなるような場所にしていきたいという思いから、人を集め、またその人から新しい可能性を生み出す空間を目指すに至った。
運営にあたる建築設計・不動産開発事務所の「Corals」は、デザイン業務のみならず、設計者目線での物件選定や物件管理を得意としており、BLANKとともに、さまざまな日本発のブランドを支援してきた。
近年ではThe Parlor同ビル内にある人気日本食カフェ「ACRE」や、隣接エリアには家具やインテリアを扱う日本ブランド「CIBONE」、本格的な日本のダシを取り扱う「尾粂」、西麻布発のフレンチレストラン「HOUSE」の3社による複合スペース「50 Norman」を2022年にオープンさせるなど、質の高い、洗練された「日本ブランド」をニューヨークに広めている。
The Parlorの位置するブルックリンのウィリアムズバーグ/グリーンポイントは、新進気鋭のアーティストやクリエイターが集まるエリア。そこに「ジャパン・ブランドを世界へ広げる」という同じミッションを持った仲間、ローカルクリエーターとともに、新しい文化の交差点を盛り上げていく。
The Parlor
- オープン:2023年2月1日
- サイズ・収容人数:30人程度
- 所在地:64 Meserole Avenue, 2nd Floor, Brooklyn, New York 11222
- 管理運営者:Corals Inc.
- 利用問い合わせ:mito@coralsg.com