LINEは、2023年上期のインターネット利用環境に関する調査を実施した。同社では、インターネットのコミュニケーションプラットフォームの一翼を担う会社の責務として、よりよいサービス提供のためにさまざまな調査研究に取り組んでいる。その一環として、2016年4月より半期に一度スマートフォンなどでのインターネット利用に関する定点調査をおこなっている。今回は、2023年上期の調査結果を発表した。
日常的なインターネットの利用環境は、引き続き「スマホのみ」での利用が最多を維持
「スマホ」でのインターネット利用者は全体の96%で、前回調査(97%)と同水準を維持する結果となった。「PC」の利用者は38%で、前回調査(42%)より減少。構成比としての最多は「スマホのみ」の利用者で、59%と前回調査(56%)より増加した。「スマホとPC」の併用は37%と前回調査(42%)より減少し、「PCのみ」の利用者は前回調査同様に1%となった。
直近3年間の推移では、「スマホのみ」でのインターネット利用者が増加傾向 特に女性では7割弱
直近3年間のインターネット利用者の推移をみてみると、全体では「スマホのみ」のインターネット利用者が増加傾向にあり、2020年下期の調査結果(50%)から9pt上昇し今回は59%という結果に。
男女別でみても増加傾向にあり、男性は2020年下期の調査結果(42%)から8pt上昇し今回は50%。女性も2020年下期の調査結果(58%)から11pt上昇し今回は69%となった。
デバイス別では、直近2年間「スマホ」の利用者が9割台後半で推移 「PC」の利用者は38%とやや減少傾向
デバイス別のインターネット利用者の推移をみてみると、直近2年間の「スマホ」の利用者は96%以上の高水準を維持。「PC」の利用者はやや減少傾向にあり、今回の調査では38%となった。「タブレット」の利用者は2割程度を維持している。「ガラケー」の利用者は前回調査同様に1%程度となった。
調査概要
- 調査期間:2023年4月
- 調査地区:全国
- 調査対象者:15~59歳の男女
- サンプル数:合計795サンプル(人口構成比に沿って抽出)
- 標本抽出方法:住宅地図データベースから世帯を抽出し、個人を割り当て
- 調査方法:調査員による個別訪問留置調査