ヤプリ、モダンなアプリ表現を実現するアップデートを多数発表 RFM分析など提供開始

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2023/10/13 14:00

 モバイルDXカンパニーのヤプリは、2023年10月4日(水)から7日(金)にかけて、同社のプロダクトの進化を伝えるイベント「Yappli Summit 2023」を開催し、アプリプラットフォーム「Yappli」、アプリから始まるノーコードCRM「Yappli CRM」の各プロダクトにおいて新機能を多数発表した。

 2023年のYappli Summitのテーマは「Next Voyage(ネクストボヤージュ)」。顧客企業や関係者とともに、次なる10年に向けた旅路を歩みたいという願いを込めて、さまざまなプログラムを展開した。コア製品「Yappli」と第2製品「Yappli CRM」のプロダクト発表(Yappli UPDATE)から、より高品質のアプリを誰もが安全で容易に運用できる新機能情報をピックアップし紹介した。

モダンなアプリ表現を実現するUPDATEが今年も続々登場

 昨年発表した新しいアプリ基盤「Block UI(ブロックユーアイ)」は、「ブロック」と呼ばれるパーツを組み合わせることでフレキシブルかつ容易にアプリを制作できる機能で、この1年間で約半数のYappli製アプリに活用されている。Block UI活用により、さらに柔軟なデザインが可能となり、さらにモダンでオリジナリティあるアプリ表現が用意にできるようになった。

  • SNS時代に対応した豊富な動画タイプと再生バリエーションを用意。
  • よりリッチに、スムーズで心地よいカルーセル表現を実現。
  • マップの表現も大幅に向上。近隣店舗からの距離表示なども表示可能に。
  • 複数のブロックをグループ化することで、キャンペーン時もまとめた設定が可能に。
  • ブロックテンプレートの数も大幅増加。
  • データの参照先に、APIが指定できることで、コンテンツの利用幅が大幅増加。

アプリ運用の分析に特化した独自分析ツール「Yappli Analytics」

 2023年7月のGoogleのユニバーサル アナリティクスのサポート終了にともない、アプリ運用の分析に適したヤプリ独自の分析ツール「Yappli Analytics(ヤプリアナリティクス)」の提供を開始。

 アプリが起動される時間帯や曜日を確認できる「アクティブユーザー」情報、人気のあるコンテンツやスクリーン名を検索して閲覧数を調べることができる「スクリーン」情報、「プッシュ通知」の開封率や「コホート分析」にも対応。また、これまでYappliでは提供していなかった「フォーム」の回答データも取得可能となった。Googleアナリティクス 4への連携にも対応している。

 これらにより、詳細なユーザー行動をより正確に測定でき、より効率的なアプリ施策・運用が行えるようになった。

複数メンバーでもより安全にアプリ運用ができる「権限管理」

 昨年より強化しているセキュリティの取り組み(IP制限機能、2要素認証機能)に、アカウントごとにYappliのCMS権限を設定・管理出来るアカウント拡張機能「権限管理機能」を新たに公開。操作可能な範囲や編集のできるコンテンツを設定の異なるグループ「カスタムロール」を作成することで、メンバー割り当てが用意に設定できる。これにより、CMSを運用するメンバーアカウントごとにコンテンツの編集可否や操作できる機能を制限することができ、複数メンバーで運用する場合でも、コンテンツを誤って編集してしまう恐れを防ぐことができる。

 その他にも、自動で縦型動画が再生できウェブページにリンクを埋め込むことが可能な「ショート動画機能」をはじめ、さまざまなUIUXの改善・アップデートも行っている。また「アンケートフォーム機能」「抽選機能」などの機能を新たに開発中のため、今後順次公開していく。

RFM分析で顧客の購買履歴管理から、より1to1な施策提供が可能に

 Yappli CRMでは、Yappli製アプリとの連携をより一層強化するべく、CRMとして欠かせない機能「RFM分析(購買履歴管理)」を新機能として提供開始した。

 最終購入日、購入頻度、購入ボリューム(金額)の3つの指標で顧客を分類。顧客の購買データをCRMに連携して管理をおこない、そのRFMランクの可視化、推移のレポートの提供、顧客ランク(優良顧客・リピーター顧客・新規顧客など)ごとにトリガー施策やプッシュ配信が可能となる。

 たとえば、購入頻度が高いユーザーの最終購入日から期間が空いているユーザーに、離反を抑止を目的にしたプッシュ配信が行えたり、来店頻度は高いが、購入金額が低いお客様に、会員ランクアップを促す施策を実施するなどが可能。

 このRFM分析機能を利用するためには、購買データとYappli CRMの連携が必要。よりシームレスな購買データ連携を実現すべく、開発不要な標準データフォーマットや、CSVフォーマット、APIなどを用意し、経験豊富な連携開発チームのサポートも強化している。

 今後、Yappli以外のアプリやウェブサービスとの連携も強化し、さらに活用の幅を広げていきたいとの考え。

コンテンツの作成・運用がより簡単、便利になるように

 同社が10年間、アプリ制作・運用・分析の伴走するなかで、多くの企業が「コンテンツ作成」に課題を抱えていることがわかった。それらをAIやオートメーション技術を駆使し、コンテンツ作成時間を改善、コンテンツの価値を最大化する次世代のCMS「Project Cyan(プロジェクトシアン)」の開発を現在行っている。アプリだけでなく、ウェブサイト、EC、Eメールなど複数チャネルとの連携も検討している。

 ヤプリは、今後も企業のGo Mobileを推進し、デジタルを簡単に社会を便利にするための支援を続けていく。