博報堂DYホールディングスのグループ横断型の研究開発組織「Creative technology lab beat」(クリエイティブ・ テクノロジー・ラボ・ビート/以下、beat)は、2022年1⽉の発⾜以降、積極的な活動を継続しており、7つのプロダクトをリリースし、活動領域を拡大している。今回、beatの⼀翼を担う博報堂テクノロジーズ(以下、HT)が、beatの第1弾プロダクト「H-AI SEARCH」において、リスティング広告に続き、Yahoo!ディスプレイ広告(以下、YDA)向けの広告文の提供を開始したことを発表した。
「H-AI SEARCH」とは
「H-AI SEARCH」は、検索連動型広告の広告文を自動生成し、さらに広告配信効果を予測するソリューション。これまで手掛けてきた広告文に加え、世の中にある広告文を何千万というボリュームでAIに学習させ、それに広告の対象となる商品の情報を組み合わせることによって、限られた文字数のなかでより効果が高いと考えられる広告文をAIが提案する。
アップデートの背景
「H-AI SEARCH」はリスティング広告に特化しており、特定のキーワードに最適化された広告文生成とその効果予測で高い効果を発揮してきた。しかし、広告主やマーケターからは、ニュースのフィード面などキーワードに依存しない面を持つ媒体にも配信を拡大してほしいという要望が高まってきた。
このニーズに応えるため、「H-AI SEARCH」は機能を拡張。リスティング広告だけでなく、YDAにも対応し、ターゲットや掲載面を考慮した適切な広告文の生成が可能となった。同機能は、博報堂DYグループの大規模言語モデル(LLM)とChatGPTのAPIを活用。顕在層と潜在層の両方に向けた広告文生成を行うことができ、情緒的な表現も取り入れ、より効果的な広告文を作成する。さらに、効果予測モデルとの連携により、PDCAサイクルを迅速に回すことが可能。
今後はリスティング広告やYDAにとどまらずさらなる媒体拡張を行うほか、広告文自動生成・効果予測技術のさらなる研究開発を進めることで、クライアント企業の広告効果を最大化するための取り組みを続けていく。Creaitve technology lab beatでは、今後もAI技術などのテクノロジー活用により先端的なクリエイティブ領域を革新するサービス開発を追求していく。