リチカは、Sun Asterisk(以下「Sun*」)と、マーケティング・コミュニケーション領域におけるクライアント企業の事業支援強化を目的に、PoC(Proof of Concept)支援を開始した。
生成AIを活用したPoC支援について
リチカは、マーケティング・コミュニケーション領域において、多くの企業を支援し、多数のクリエイティブを制作してきた。生成AIに関連したR&Dにも積極的に投資をし、多様なマーケティング業務をテーマに複数の大手企業とPoCを推進している。
同提携により、これらのリチカのノウハウとSun*の強みである事業企画や開発知見を掛け合わせることで、PoC前後の工程も含めて一気通貫で支援することが可能となった。
また同提携は、Sun*が2023年8月17日に発表した「Sun*、Azure OpenAI Service を活用したプロダクト開発支援を強化」の一環であり、日本マイクロソフト社との連携もさらに深めながら展開していく。
リチカは、MetaやYahoo!などのプラットフォームと連携し、クリエイティブを研究。デジタル広告やSNS用途で、動画や静止画を量産、運用できる「運用型クリエイティブクラウド」である「リチカ クラウドスタジオ」を展開している。これまでの支援ナレッジを活かし、マーケティング領域における生成AI活用の支援も数多く立ち上げている。
現在は、生成AIを活用したペルソナ・コピー生成に関して複数の大手企業とPoCを実施。2023年11月8日にリリースした新プロダクトは、実際の広告制作・運用業務で利用が開始されている。これにより、工数や費用を削減しつつ、スピーディーにプロレベルのキャッチコピーを制作することが可能となった。今後はテキストを使用するほかの広告クリエイティブにも活用していく予定。
マーケティング担当者が抱える課題は複雑であり、深い業務理解がないことには、生成AIを業務の一部に組み込むことは容易ではないとの考え。本取り組みはデジタル広告のキャッチコピー制作を対象に成果を出したが、引き続きユーザーのニーズに合わせて対象領域を拡大する。これらのPoCを通して得られた知見・成果をプロダクト開発にも取り込み始めており、プロクオリティなペルソナ・キャッチコピーを5分で生成できる生成AIなども提供予定。“マーケターに寄り添った”プロダクト設計で本質的な業務効率化を実現できるよう、引き続き開発を推進していく。