TikTok for Business、次世代の購買行動を紐解く「ショッパーテインメント白書2023」を公開

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2023/12/11 12:00

 TikTok for Businessはアクセンチュアに委託し、最新レポート「ショッパーテインメント2023:APACにおける次世代コマースと消費者インサイト」を作成、公開した。同書は、APACの5つの市場(インドネシア、日本、韓国、タイ、ベトナム)の消費者動向を調査し、これからの消費者の購買行動や嗜好、ブランドへの期待について包括的なインサイトを提供している。

消費者の意思決定は「価格」から「価値」へ

 今回の調査によって、消費行動の意思決定における著しい変化が明らかに。APACの消費者の79%が「割引とは関係のないコンテンツ」に影響を受けており、「割引などお得な情報」に非常に敏感な消費者はわずか21%に留まっている。商品情報、レビュー、商品デモ、視覚的な要素など、さまざまなコンテンツが意思決定の各段階で高い価値を持っており、消費者の関心は、ますます「価格やプロモーション」から「価値」へとシフトしている。

市場ごとの傾向は「ソーシャル志向vs商品志向」へ

 APACの市場には、”ソーシャル志向”と”商品志向”というふたつの異なる消費傾向がみられる。ソーシャル志向のタイ、ベトナム、韓国市場の消費者は、クリエイターからのレビューやレコメンドを信頼し、感情や直感でコンテンツを評価する傾向が強く、追加の情報収集をせずに意思決定を行う。一方、商品志向の日本、インドネシア市場の消費者は、誰がおすすめ・レビューしているかよりも、商品の詳細やお得な情報を重視している。

シームレスで十分な情報にもとづく購入決定

 APACの消費者の93%が「今後1〜2年の間に、一体型プラットフォームでの商品発見、検討、購入を継続または増加させたい」と回答し、端末、プラットフォーム、アプリを切り替えることなく商品を発見し、閲覧と購入ができる一体型プラットフォームを求める傾向が強まっていることがうかがえる。また、従来の検索エンジンよりも、TikTokのようなコンテンツ主導型動画プラットフォームで定期的に商品を検索する消費者が1.9倍まで増加しており、その傾向はますます高まっている。

影響力が高まっている「コンテンツ・コミュニティ」

 コンテンツ・コミュニティとは、ブランドや商品に関する情報を交換・共有し、消費者とブランドの相互作用や共創を促進するコンテンツのネットワークを指す。消費者の48%が、コンテンツ・コミュニティから影響を受けており、その一方で、ブランドからの影響は22%に。コンテンツ主導型動画プラットフォームでは、消費者が商品を探す代わりに、個別化された「おすすめ視聴」がハッシュタグ、トレンド、コメントなどによって、コンテンツを消費者に届けている。さらに消費者の73%は、トレンド(ハッシュタグ、チャレンジなど)やコメント欄への視聴・投稿などを通して、さまざまな方法でコンテンツを共創しており、積極的に参加している。