セルシスとアクセルが資本業務提携 AI・Web3関連技術の活用領域で戦略的パートナーシップを強化

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2024/02/22 13:00

 セルシスおよびアクセルは、今後の成長と協力を促進するため、資本業務提携に関する契約を締結した。同提携により、セルシスはアクセル株式を同社の株主より総額916百万円で取得し、アクセルは2024年5月末を目途にセルシス株式を同額、市場買付により取得する予定。

 これまで両社は、各々の子会社に対して資本関係を構築し、AIやWeb3の領域で技術協力をおこなってきたが、協力関係をより強固にし、互いの事業におけるシナジーを継続的に求めるため、資本業務提携を行うこととした。

 今回の資本関係の強化を契機に、セルシスが提供する「CLIP STUDIO PAINT」およびセルシスの子会社、&DC3が提供するコンテンツ流通基盤ソリューション「DC3」に対して、アクセルグループが保有するAIおよびWeb3の先端技術を統合し、「CLIP STUDIO PAINT」および「DC3」の機能やサービスの向上に取り組んでいくとのこと。また、定期的に相互の技術交流を図り、クリエイターの創作活動を支援する次世代のAI技術の共同開発などを行う。

AI技術を使用したクリエイター支援プラットフォームの構築

アクセルグループの開発するAI技術とセルシスのコンテンツ制作ソリューションのコラボレーションをより加速し、AI技術を使用した革新的なクリエイター支援プラットフォームの構築を2024年度中に目指す。

暗号化技術およびWeb3技術を使用したDC3の価値向上に向けた共同開発

アクセルの持つアプリケーション暗号化の技術と、DC3ソリューションを融合することで、決済機能を含めたアプリケーションのライセンス管理プラットフォームを2024年度中に提供。さらに、そこで得たノウハウを活かして、DC3上で流通するコンテンツをダウンロードする仕組みの実現を目指す。

AIおよびWeb3領域における相互の技術交流及び共同開発

アクセルグループの持つAIの実装ノウハウと、セルシスの持つAIの学習ノウハウを融合し、新たな事業を生み出すため、相互の技術を持ち寄った技術交流をおこない、次世代のAI技術の共同開発をおこなう。また、アクセルの持つWeb3と暗号技術を共有することで、より堅牢なコンテンツ流通基盤ソリューションの検討を行う。

 同資本業務提携は、AI およびWeb3の実用化に向けた新たな展開と協力の機会をもたらし、また、セルシスおよび&DC3が抱える顧客への価値を向上させるものと考えている。アクセルとセルシスは、この資本業務提携を通じて相互の成長と競争力の向上を追求し、新たな価値の創造を目指す。