Instagram、クリエイターマーケットプレイスを日本でも提供開始 ブランドとクリエイターの協業を支援

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2024/02/26 09:35

 Instagramは、ブランドとクリエイターがより簡単につながり、コラボレーションの機会を得ることができる「クリエイターマーケットプレイス」を提供する国を拡大することを発表した。今後数週間のうちに、日本を含む8ヵ国を拠点とするブランドやクリエイターが順次利用できるようになる。

 ブランドコンテンツツールやパートナーシップ広告(旧名称:ブランドコンテンツ広告)など、ブランドとクリエイターがコラボレーションするのに最適な場所として、Instagramはさまざまなツールを提供している。今回、提供を拡大するクリエイターマーケットプレイスは、2022年7月に米国で最初のテストを開始したもので、これまでに米国を拠点とする数千のクリエイターやブランドが利用している。

 また、パートナーシップ広告を活用したいが協業するクリエイターを探すのが難しいというブランドの声に応え、ブランドが自社のキャンペーンに最適なクリエイターをより簡単に発見できるよう、Instagramのデータを使用した機械学習をベースに、おすすめのクリエイターを表示するテストも開始する。テスト対象となるブランドは、今後数ヵ月の間、Meta Business SuiteからInstagramのクリエイターマーケットプレイスにアクセスすると、おすすめのクリエイターを閲覧できるようになる。

 Instagramのクリエイターマーケットプレイスでは、コラボレーションの種類や性質に関わらず、自社ブランドに関連性が高いクリエイターをより簡単に探すことができるが、とくに効果的な方法はパートナーシップ広告を活用することである。クリエイターやそのほかのパートナーが自分たちのアカウントに投稿したコンテンツを広告として配信することで、コラボレーションの成果を増大させることができる。

クリエイターマーケットプレイスに参加する

ブランドはMeta Business Suiteから、クリエイターはInstagramアプリ内のプロフェッショナルダッシュボードからクリエイターマーケットプレイスに参加することができる。クリエイターは自身と関連性が高いブランドや興味があるブランドを選んで表示することが可能。また、ポートフォリオを作成し、自分についてアピールすることもできる。

最適なコラボレーション相手を見つける

キャンペーンに最適なクリエイターとブランドのマッチングをサポートするため、機械学習にもとづいて各ブランドにおすすめのクリエイターをカスタマイズして表示するテストを開始する。ブランドはクリエイターを検索したり、オーディエンスの属性などでクリエイターを絞り込んだりすることも可能。また、自社ブランドに興味を示したクリエイターのリストを閲覧し、彼らのポートフォリオを見ることもできる。

つながり、コラボレーションする

クリエイターがブランドからのメッセージを受け取ると、Instagramアプリのメッセージ画面内にある「メイン」 タブの一番上に「パートナーシップに関するメッセージ」という専用フォルダーが表示される。ブランドはクリエイターに直接連絡を取ったり、ブランドコンテンツやパートナーシップ広告に関する協業プロジェクトについて説明するプロジェクトを作成し、それを複数のクリエイターに送ったりすることが可能。クリエイターはコラボレーションの機会についての詳細や条件、謝礼のレートなどをInstagramアプリ内で確認することができる。

コンテンツや広告を作成、配信する

コラボレーションについてブランドとクリエイターが合意に達したら、ブランドコンテンツや広告などを作成する。広告主は、クリエイターがタイアップ投稿ラベルをつけてシェアしたオーガニックの投稿をパートナーシップ広告として配信することも、広告マネージャで新しいパートナーシップ広告を作成することもできる。

 Instagramのクリエイターマーケットプレイスは、ブランドが自社にとって最適なクリエイターを探すこと、そしてクリエイターがブランドから発見されることをサポートするもの。今後も、ブランドとクリエイターが互いにつながり、協業し、成長することを支援するため、クリエイターマーケットプレイスやパートナーシップ広告の改善に注力していく。